
株式投資に興味があるけど、何から始めればいいかわからない!
株式投資は、企業の成長に投資することで、資産を増やせる可能性がある投資方法です。
実際に、多くの個人投資家が株式投資を活用して資産形成を進めています。しかし、リスクや注意点を理解せずに始めると、大きな損失につながることもあります。
本記事では、株式投資の基本的な仕組みやメリット・デメリット、具体的な始め方を初心者向けにわかりやすく解説します。
株式投資についてしっかり理解し、安心してスタートできるように、ぜひ参考にしてください。
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株式投資とは?基本的な仕組み


株式投資は、企業が発行する株式を購入し、その企業の成長に投資する方法です。株を保有することで、企業のオーナーの一部となり、株価の値上がりや配当金によって利益を得られます。
株式市場では、企業が新たに資金を調達するために株を発行し、それを投資家が売買します。企業の業績が向上すると株価が上昇し、投資家は売却益を得られます。
また、企業の利益の一部が配当金として株主に分配されることもあり、長期的な資産形成の手段としても活用されています。
ここでは、株式投資の基本的な仕組みについて詳しく解説します。
株を買う=企業への出資
株式投資とは、企業が発行する株式を購入することで、その企業の一部を所有することを意味します。株を保有することで、投資家は企業の成長の恩恵を受けることができます。
企業は、新規事業の拡大や設備投資などの資金を調達するために株式を発行します。
投資家はその株を購入することで企業に資金を提供し、その見返りとして利益を得るチャンスがあります。
また、企業によっては、株主に対して配当金を支払ったり、株主優待を提供したりすることもあります。
利益の出し方は2種類
株式投資で利益を得る方法には、大きく分けて二つの種類があります。
キャピタルゲイン(売却益)
株価が上昇したタイミングで売却することで、購入時との差額が利益になります。
たとえば、1株1000円で購入した株が1500円に値上がりしたときに売却すれば、500円の利益が得られます。
インカムゲイン(配当金)
企業の利益の一部を株主に還元する仕組みが配当金です。
企業によっては、定期的に配当を支払い、長期保有することで安定した収入を得られます。とくに「高配当株」と呼ばれる銘柄は、配当収入を目的とした投資家に人気があります。
株式投資では、この二つの利益を活用しながら、資産を増やしていくことが基本となります。
株式投資の特徴やメリット
株式投資は、企業の成長とともに資産を増やせる投資方法です。株価の値上がりによる利益や配当金を得られる点が魅力ですが、それ以外にもさまざまなメリットがあります。
ここでは、株式投資の主な特徴やメリットについて解説します。
高いリターンが期待できる
株式投資は、他の金融商品と比べても高いリターンが期待できる投資手法です。
とくに米国市場は過去数十年間で長期的な成長を続けており、適切な銘柄を選べば資産を大きく増やすことができます。
たとえば、アップルは1980年代に上場し、当時の株価は1株あたり0.5ドル未満でした。しかし、その後の成長により、現在では200ドルを超える水準となっています。
アップルのような企業に初期段階で投資できる事例はごくまれですが、成長企業の株を保有することで、株価の上昇による利益を狙うことができます。



ただし、短期間で利益を狙う場合は、株価の変動リスクが大きくなるため注意が必要です!
配当金を受け取れる銘柄がある
株式投資の大きなメリットの一つが、配当金による安定収益を得られることです。
配当金とは、企業が得た利益の一部を株主に分配する仕組みのことです。なかでも、高配当株と呼ばれる銘柄を保有すると、定期的に安定した配当金を受け取ることができます。
配当金は、長期的な資産形成にも役立ちます。たとえば、配当金を再投資していけばさらに配当金が増えるため、より大きな資産成長を期待できるでしょう。



高配当株への投資は、FIRE(早期リタイア)を目指す方にもおすすめの選択肢です。


日本株なら株主優待がある
日本株特有のメリットとして、株主優待制度があります。
株主優待とは、企業が株主に対して提供する特典のことで、飲食店の割引券、クオカード、自社製品の詰め合わせなど、さまざまな種類があります。
株主優待を活用すれば、投資をしながら日常の生活費を節約することも可能です。
ただし、株主優待を受け取るためには基本的に100株以上の投資が必要になるため、株主優待目的で投資する際は、必要な資金を事前に確認することが大切です。
少額からの投資も可能
株式投資は、以前はまとまった資金が必要でしたが、近年は少額からの投資が可能になり、初心者でも手軽に始められるようになりました。
米国株は1株単位で購入できるため、企業によっては数千円程度から投資できます。国内の証券会社では基本的に円貨決済が利用できるため、事前に両替する必要はありません。
一方、日本株は基本的に100株単位での取引となるため、1株あたりの価格が1,000円の場合、最低でも10万円の資金が必要になります。
しかし、最近では単元未満株取引を提供している証券会社が増え、1株単位で日本株を購入できるサービスもあります。



初心者の方は、リスクを抑えられる少額投資から始めてみましょう。
流動性が高く、いつでも売買できる
株式市場は、平日の取引時間内であればいつでも売買が可能です。
不動産投資のように売却に時間がかかることもなく、必要なタイミングで資産を現金化できる点が株式投資の大きなメリットです。
日本市場、米国市場の取引時間は以下のとおりです。
- 日本市場
→平日9時~11時30分、12時30分~15時30分 - 米国市場
→平日23時30分~翌6時00分、サマータイムは22時30分~翌5時00分(日本時間)
一部の証券会社では、米国市場の時間外取引(プレマーケット・アフターマーケット)にも対応しており、さらに柔軟な取引が可能になります。
流動性の高さは、リスク管理の面でも有利に働きます。相場の急変時にも、すぐに売却して損失を抑えたり、チャンスを逃さずに投資を実行できる点が、株式投資の強みの一つです。
株式投資のリスクやデメリット
株式投資には多くのメリットがある一方で、リスクやデメリットも存在します。株式投資でリスクを抑えるためには、デメリットを理解したうえで、適切な対策を講じることが重要です。
ここでは、株式投資の主なリスクやデメリットについて解説します。
倒産や業績悪化による株価下落
株価は企業の業績や市場環境に大きく影響を受けます。
業績が悪化すると投資家の売りが増え、株価が大きく下落する可能性があります。とくに企業が倒産した場合、株式の価値はほぼゼロになり、大きな損失を被ることになります。
過去には経営不振に陥った企業の株価が急落し、最終的に上場廃止となったケースもあります。リーマン・ショックの際には、多くの企業が経営難に陥り、株価が大暴落しました。
このように、株式投資には暴落や倒産などのリスクがあるため、注意が必要です。



暴落による損失を避けるためには、財務状況の健全な企業を選び、リスク分散として複数の銘柄に投資しましょう。
配当金が減配・無配になる可能性がある
配当金を支払う企業であっても、業績が悪化すると配当の減額(減配)や支払い停止(無配)になることがあります。
配当を目的に投資している場合、予想していた収益が得られなくなるリスクがあ点には注意が必要です。
企業の財務状況に問題はなくても、社会的に景気が悪化した際には、多くの企業が配当を維持することが難しくなり、減配や無配に踏み切ることがあります。
たとえば2020年のコロナショックでは、航空会社や旅行関連企業などが大きな打撃を受け、配当を停止するケースが相次ぎました。
高配当銘柄に投資する場合は、配当利回りだけでなく、社会情勢や企業の財務状況、長期的な安定性も考慮しましょう。
株価の変動が大きく、精神的な負担がかかる
株式市場は日々変動しており、株価が大きく上がることもあれば、急落することもあります。
とくに短期間での値動きが激しい銘柄に投資している場合、日々の株価の変動に一喜一憂し、精神的な負担が大きくなることもあるでしょう。
たとえばハイテク株や新興企業の株は、成長の期待が高い一方で、少しの悪材料で急落することもあります。
短期的な値動きを気にしすぎると、不安から売買を繰り返してしまい、結果的に損失を出してしまうことも少なくありません。



株式投資では長期的な視点を持ち、企業の成長を信じて保有を続けることが重要です。
企業の情報収集が必要になる
株式投資では、企業の業績や市場環境を定期的にチェックすることが求められます。
どの企業に投資するかを決める際には、財務状況、成長性、競争力などを分析する必要があります。
個別株に投資する際には、企業の決算発表や業界のトレンド、経済ニュースを確認しながら投資判断をすることが重要です。
決算書の内容を理解し、売上や利益の推移、負債の状況などを把握することで、より適切な投資判断ができるようになるでしょう。
ただし、初心者の方にとっては企業の分析が難しく感じることもあります。その場合は、インデックス投資を活用することで、個別銘柄の分析をせずに分散投資を行う方法も検討してみてください。


株式投資の種類
株式投資には、さまざまな種類があります。投資対象の国や市場、投資手法によって特徴が異なり、それぞれメリットやリスクがあります。ここでは、代表的な株式投資の種類について解説します。
日本株(国内株)
日本国内の企業に投資するのが日本株投資です。東京証券取引所(東証)に上場している企業の株式を売買できます。
- 株主優待制度が充実している
- 100株単位での取引が基本
- 証券会社によっては単元未満株で1株から購入可能
- 国内の企業なので情報収集がしやすい
- 米国株と比べると成長性は低め
日本株の特徴として、株主優待制度が充実していることが挙げられます。
企業によっては、飲食店の割引券や商品券、自社製品の詰め合わせなどを提供しており、投資しながらお得な特典を受け取れるのが魅力です。
また、日本株は基本的に100株単位での取引が主流ですが、証券会社によっては単元未満株を1株から購入できるサービスもあります。
一方で、日本株市場は米国株と比べると成長性が低いとされることが多く、とくに長期投資を考える場合は、投資対象の選定が重要になります。



日本株は、株主優待や安定した配当を重視する人におすすめです。
米国株
米国の企業に投資するのが米国株投資です。ニューヨーク証券取引所(NYSE)やナスダック(NASDAQ)に上場している企業の株式を購入できます。
- 米国市場全体が長期的に成長を続けている
- 1株単位で購入が可能
- 年4回に分けて配当金を支払う企業が多い
- 時差があるため、取引時間が夜間になる
米国市場は長期的に成長を続けており、アップルやマイクロソフト、アマゾンといった世界的な企業が多く存在します。1株単位で購入できるため、日本株よりも少額から投資しやすいのも特徴です。
また、米国の多くの企業は四半期ごと(年4回)に配当を支払うため、配当を受け取る機会が多いのも魅力です。
ただし、日本時間では米国株市場の取引時間が夜間になるため、リアルタイムで売買を行う場合は、取引時間の違いに注意が必要です。



米国株は、成長性の高い企業に投資したい人におすすめです。




その他海外株
日本や米国以外にも、世界各国の株式市場に投資できます。たとえば、ヨーロッパの企業、中国・香港市場、インド市場なども注目されています。
- ヨーロッパ株
→ドイツやイギリスの大手企業に投資可能。ユーロ圏の市場は比較的安定しているが、米国株ほど成長性は高くない - 中国株
→テンセントやアリババなどの成長企業が多いが、政府の規制リスクがある - 新興国株
→インドや東南アジアなどの成長市場に投資できるが、リスクが高め
海外株は、日本株や米国株と比べて情報が少ないため、企業の分析や市場の動向を把握するのが難しい場合があります。
しかし、成功すれば高いリターンも期待できるため、ハイリスク&ハイリターンの投資といえるでしょう。



リスクを取りつつ、新興国の成長市場に投資したい人におすすめです!
株式投資と他の投資商品の違い
株式投資以外に、代表的な投資商品は以下のとおりです。
- 投資信託
- ETF
- 債券投資
- 不動産投資(REIT)
- 仮想通貨
ここでは、株式投資と比較されることが多い代表的な投資商品について解説します。
投資信託
投資信託は、投資家から集めた資金を運用会社がまとめて運用する仕組みの金融商品です。
株式投資と異なり、投資のプロが資産を分散して運用するため、個別の銘柄を選ぶ手間が省けます。
株式投資と投資信託の主な違いは以下のとおりです。
- 投資信託はプロが運用するため、個別株の分析が不要
- 1日1回の基準価額で取引され、リアルタイムの売買はできない
- 長期的な資産形成向きで、少額から積立投資が可能
なかでも、積立投資に適した「インデックス型投資信託」は、NISAやiDeCoを活用した資産形成に向いています。




ETF
ETF(上場投資信託)は、投資信託の仕組みを持ちながら、株式市場でリアルタイムに売買できる商品です。
株式投資とETFの主な違いは以下のとおりです。
- 個別株ではなく、指数やテーマに連動した分散投資が可能
- 株式と同じように市場で売買でき、手数料が比較的安い
- インデックス投資を手軽に行えるが、信託報酬(運用コスト)がかかる
たとえば、米国株市場ではS&P500に連動するVOOや、NASDAQ100に連動するQQQなどが人気のETFです。
銘柄選定の手間を省きつつ、手軽に分散投資したい方に向いています。




債券投資
債券は、国や企業が資金を調達するために発行する「借金」のようなものです。
債券を購入すると、定期的に利息を受け取ることができ、満期時には元本が返還されます。
株式投資と債券投資の主な違いは以下のとおりです。
- 株式よりもリスクが低く、安定した利息収入を得られる
- 株価のような大きな値動きがなく、長期の資産保全向き
- 金利の影響を受けやすく、低金利時にはリターンが低くなる
とくに国債や社債はリスクが低いため、安全志向の投資家に適しています。ただし、リターンは株式投資ほど高くないため、大きく資産を増やす目的には向きません。
不動産投資(REIT)
不動産投資(REIT)は、実物の不動産ではなく、不動産を運用する企業が発行する投資商品です。
株式投資と不動産投資の主な違いは以下のとおりです。
- 不動産市場の成長に連動し、賃貸収入を分配金として受け取れる
- 実物不動産と異なり、少額から投資可能で流動性が高い
- 不動産市況に影響されやすく、景気後退時には価格が下落するリスクがある
たとえば、日本のJ-REITや、米国のVNQ(バンガード米国REIT ETF)などが代表的な商品です。不
動産に興味があるものの、実際に物件を所有するのは難しいという人に適しています。
仮想通貨
仮想通貨は、ブロックチェーン技術を活用したデジタル資産で、ビットコインやイーサリアムが代表的な銘柄です。
株式投資と仮想通貨の主な違いは以下のとおりです。
- 企業の成長ではなく、市場の需給バランスやテクノロジーの進化に価値が左右される
- 価格変動が激しく、短期間で大きなリターンを得ることも可能だが、リスクも高い
- 株式のような配当はなく、主にキャピタルゲインを狙う投資
仮想通貨は、ボラティリティ(価格変動)が非常に大きいため、長期投資というよりも短期トレード向きの資産といえます。
ただし、分散投資の一環として少額を保有する投資家も増えており、今後の成長に期待する声もあります。
株式投資に向いている人の特徴
株式投資は、資産を増やす手段として魅力的な選択肢の一つですが、すべての人に向いているわけではありません。ここでは、株式投資に向いている人の特徴を紹介します。
長期的に資産を増やしたい人
株式投資は、短期間で大きな利益を得ることも可能ですが、本来は長期的な資産形成に適した投資方法です。
歴史的に見ても株式市場は長期的に成長を続けているため、長期投資で値上がり益を狙いたい人や配当金で安定収入を得たい人に向いています。
また、株は一括で購入しても良いのですが、毎月一定額ずつ購入する「ドルコスト平均法」を活用することで、株価の変動リスクを抑えながら資産を増やすことが可能です。
短期的な値動きを気にせず、10年・20年単位で資産を増やしていきたい人には、株式投資が向いているといえます。


個別株のリスクを許容できる人
株式投資では、企業の業績や市場の変動によって株価が大きく上下することがあるため、そのリスクを許容できる人に向いています。
個別株に投資する場合、企業の決算や経済状況、為替の影響など、多くの要素が株価に影響を与えます。
業績が好調な企業の株価は大きく上昇することがありますが、予想を下回る決算を発表すると、一気に急落することもあります。
また、企業の倒産リスクもゼロではありません。投資先の分散を図ることでリスクを軽減することはできますが、元本保証がないことを理解し、一定のリスクを受け入れられる人が株式投資に向いています。
企業の成長に興味がある人
株式投資では、企業の成長を見極めることが重要になります。
株を買うことは、その企業の一部を所有することと同じ意味を持つため、企業の成長に関心を持てる人に向いています。
たとえばアップルやテスラのように革新的な技術を生み出す企業や、配当を安定的に支払う企業など、それぞれの企業の強みや将来性を分析しながら投資を行うのが基本です。
株式投資をすることで、企業の決算や市場の動向、業界の成長トレンドに興味を持つようになり、経済全体の動きにも敏感になっていきます。
企業のビジネスモデルや成長ストーリーを分析するのが好きな人にとって、株式投資はやりがいのある投資方法といえるでしょう。
株式投資を始める際に知っておきたいこと
株式投資を始める前に、投資の目的や戦略を明確にし、適切な方法で運用することで、より効率的に資産を増やすことができます。ここでは、株式投資を始める際に知っておくべきポイントを解説します。
基本的には長期投資がおすすめ
株式投資は短期売買で利益を狙うこともできますが、基本的には長期投資が推奨されます。
短期間の相場の動きを予測するのは非常に難しく、市場の変動に振り回されるリスクが高くなります。
一方で、長期的に保有することで、一時的な値動きに惑わされることなく、企業の成長や市場全体の上昇に期待できるのがメリットです。
また、長期投資では配当金の再投資が効果的です。受け取った配当金を再び投資に回すことで、複利効果が働き、資産の成長スピードが加速します。
最初は小さな投資でも、長期的に大きなリターンを得られる可能性があります。
投資の目的を明確にする
株式投資を始める前に、「何のために投資をするのか」を明確にすることが大切です。目的によって、選ぶ銘柄や投資スタイルが大きく変わるため、自分の投資方針を決めておきましょう。
一例として、主な投資の目的には以下のようなものがあります。
- 配当を受け取ることが目的の場合
→高配当株や連続増配株を選ぶ - 短期間で値上がり益(キャピタルゲイン)を狙う場合
→成長株やグロース株に投資 - 安定的に資産を増やしたい場合
→財務状況が良好な大企業に投資
また、短期投資と長期投資では戦略が異なるため、自分がどのくらいの期間でどのようなリターンを求めているのかを考えておくことが重要です。
NISAの成長投資枠を活用する
株式投資を始めるなら、NISA(少額投資非課税制度)の活用がおすすめです。
通常、株式の利益には約20.315%の税金がかかりますが、NISA口座内で取引をすれば売却益や配当金にかかる税金がすべて非課税になるため、投資の効率を大幅に向上させられます。
ただし、米国株の配当には10%の外国税がかかるため、完全に非課税ではない点には注意が必要です。
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠が設けられており、株式は成長投資枠で購入できます。
成長投資枠の年間上限は240万円なので、少額から株式投資を始めるのなら、枠を使い切ってしまう心配もないでしょう。



これから株式投資を始める方は、ぜひNISA枠を活用しましょう!


株式投資を始めるための5つのステップ
株式投資を始めるには、いくつかの準備と手続きが必要です。
- 証券口座を開設する
- 購入する銘柄を選ぶ
- 口座に現金を入金する
- 注文方法を決めて株を注文
- 損益状況を確認して売買する
証券口座の開設から実際の取引までの流れはシンプルなので、初心者でもスムーズにスタートできます。ここでは、株式投資を始めるための5つのステップを解説します。
1. 証券口座を開設する
株式投資をするには、まず証券会社で証券口座を開設する必要があります。証券口座を持っていなければ、株の売買はできません。
証券会社にはさまざまな選択肢がありますが、なかでもおすすめなのは、スマホから手軽に開設でるネット証券です。
ネット証券であれば、郵送の手間もなくすぐにでも無料で口座を開設できます。
なお、おすすめの証券会社については「株式投資を始めるのにおすすめの証券会社3選」の項目で紹介しているので、ぜひあわせて参考にしてみてください。
2. 購入する銘柄を選ぶ
証券口座を開設したら、次にどの銘柄を購入するかを決める必要があります。
銘柄を選ぶ際には、以下のポイントをチェックすると良いでしょう。
- 成長性:将来的に株価が上がる可能性があるか
- 安定性:業績が安定しているか、財務状況に問題はないか
- 配当金:配当を出している企業か、連続増配の実績があるか
- 株主優待:日本株の場合、優待の内容が自分にとって魅力的か
たとえば、成長株に投資したいなら米国のハイテク企業、配当収入を狙うなら日本の高配当株や米国の連続増配銘柄が候補になるでしょう。



投資の目的に応じて、じっくりと銘柄を選定しましょう。
3. 口座に現金を入金する
購入する銘柄が決まったら、証券口座に投資資金を入金します。
多くの証券会社では、銀行口座からの振込や即時入金サービスを利用できます。
株式投資を始める際は、1万円など少額の入金からでもOKなので、無理のない範囲で資金を用意しましょう。
また、単元未満株(1株単位)で投資できる証券会社を利用すれば、少額からのスタートが可能です。米国株はもともと1株単位で購入できるため、数千円からでも投資できます。
4. 注文方法を決めて株を注文
入金が完了したら、次に株を購入するための注文を出します。
注文にはいくつかの方法がありますが、主な注文方法は以下の二つです。
- 成行注文:その時の市場価格で即座に注文が成立する方法(価格指定なし)
- 指値注文:購入価格を指定し、その価格になったときに注文が成立する方法
たとえば「現在1株1,500円の株を1,450円で買いたい」と思った場合、指値注文で1,450円と設定すれば、その価格まで下がったときに自動的に注文が成立します。
また、注文時には購入する数量(株数)も決める必要があります。用意した資金に応じて数量を設定し、注文を確定させましょう。
5. 損益状況を確認して売買する
株を購入したら、定期的に株価の変動や業績のチェックを行い、適切なタイミングで売却を検討します。
- キャピタルゲイン狙い:株価が上がったタイミングで売却し、利益を確定する
- インカムゲイン狙い:配当金を受け取りながら長期保有する
投資スタイルによって、売却の判断基準が変わります。
短期で利益を狙う場合はテクニカル分析(チャートの動きを分析する方法)を活用し、長期投資の場合は企業の業績や配当方針の変化をチェックすることが重要です。
また、投資初心者は「株価が少し下がるとすぐに売ってしまう」ことがありますが、長期投資では一時的な値動きに惑わされないことが大切です。



しっかりと投資の目的を決め、余裕を持った運用を心がけましょう。
株式投資を始めるのにおすすめの証券会社3選
これから株式投資を始める方に向けて、とくにおすすめの証券会社3選をピックアップしました。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
それぞれの証券会社の特徴やおすすめポイントなどについて、詳しく解説します。
SBI証券|取扱銘柄数が豊富!投資初心者の方にもおすすめ
SBI証券は、日本株・米国株・投資信託・債券・FXなど、幅広い投資商品を取り扱う総合証券会社です。
手数料が業界最安水準であることに加え、住信SBIネット銀行との連携で為替手数料を抑えられる点も大きな強みです。
- 日本株の売買手数料が無料(ゼロ革命)
- 投資信託の取扱数が業界最多クラス
- 便利な株アプリで手軽に取引可能
- 住信SBIネット銀行経由で為替手数料が最安水準
- VポイントやPontaポイントで投資が可能
SBI証券は、コストを抑えつつ幅広い銘柄を取引できる点が大きな魅力です。とくに、住信SBIネット銀行を利用することで為替コストを下げられるのは、大きなメリットになります。
また、日本株や投資信託はVポイント・Pontaポイントなどで購入することが可能です。貯まっているポイントを有効活用したい方にとって、魅力的な選択肢になるでしょう。
SBI証券はNISA口座にも対応しているため、ぜひNISAでの取引も検討してみてください。
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楽天証券|楽天ポイントを活用したい人におすすめ!
楽天証券は、楽天ポイントを活用しながら投資ができる点が最大の特徴です。
投資信託や日本株だけでなく、米国株やETFの買付にも楽天ポイントを使えるため、普段の買い物やサービスで貯めたポイントを資産運用に回せる というメリットがあります。
- 楽天ポイントを使って日本株・米国株・投資信託を購入可能
- 日本株の売買手数料が無料(一定条件あり)
- 投資信託の取扱数が豊富(2,600本以上)
- 楽天銀行と連携すると普通預金の金利が優遇(最大0.1%)
- クレジットカード積立(楽天カード)で1%ポイント還元
楽天証券は、楽天ポイントを活用しながら投資をしたい人に最適です。
とくに楽天経済圏で生活をしており、楽天カードや楽天市場でポイントを貯めている方であれば、無駄なく資産形成を進められるでしょう。
楽天証券はNISA口座の開設が可能なため、楽天ポイントでNISAの運用がしたい方にもおすすめです。
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マネックス証券|米国株投資と高機能ツールが魅力
マネックス証券は、初心者から上級者まで幅広い投資家に支持されるネット証券会社です。
とくに、米国株取引や高機能な取引ツールに強みを持ち、幅広い投資ニーズに応えています。
- 米国株取引手数料が業界最安水準(約定代金の0.495%)
- 「銘柄スカウター」で効率的な銘柄分析が可能
- NISA・iDeCo対応で長期投資にも適している
- 豊富なIPO(新規公開株)の取り扱い
- 投資初心者向けのガイドや情報提供が充実
マネックス証券は、米国株投資に興味がある方におすすめの証券会社です。約4,000銘柄以上の米国株やETFを取り扱っており、手数料も低コストなので取引しやすいでしょう。
また、無料ツールの「銘柄スカウター」を使えば、企業の詳細なデータを簡単に分析でき、中長期投資を考える方にとって強力なツールとなります。
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株式投資に関するよくある質問
- 株式投資はいくらから始められる?
-
日本株の単元未満株であれば100円未満、米国株であれば1ドル未満から購入できる銘柄もあります。ただし、株価が低い銘柄は「ペニー株」とも呼ばれ、価格変動のリスクが高いため注意が必要です。
- 株式投資にリスクはある?
-
株式投資には元本割れのリスクがあります。企業の業績悪化や市場環境の変化によって、株価が下落することがあるため、常にリスクを意識して投資を行うことが重要です。
- 株式投資とFXの違いは?
-
株式投資は企業の成長に投資するもので、株価の上昇や配当金を通じて利益を得ます。一方、FX(外国為替取引)は、通貨の価値の変動を利用して利益を狙う投資手法です。
まとめ:まずは少額から株式投資を始めてみよう
株式投資は、企業の成長に投資しながら資産を増やせる魅力的な投資方法です。
長期的に運用すれば、配当金や株価の上昇による利益を得ることができ、効率的な資産形成につなげられます。
ただし、株式投資にはリスクも伴うため、最初から大きな金額を投じるのではなく、少額から始めて経験を積むことが大切です。
単元未満株や米国株の1株投資を活用すれば、1万円程度の資金でも株式投資をスタートできます。
まずは、自分の投資目的を明確にし、無理のない範囲で株式投資を始めてみてください。
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※本記事に掲載している情報は当サイトの見解です。最終的な投資判断は自己責任でお願いいたします。