SCHDはSBI証券と楽天証券どっちがいい?違いを比較してみた!

くらげこ

SCHDを積み立てたいけど、SBI証券と楽天証券はどっちがいいの?

SCHDの投資信託は、SBI証券と楽天証券の2社でのみ購入できます

どちらも人気の高い証券会社ですが、信託報酬やクレカ積立のポイント還元率など、いくつかの違いがあります。

本記事では、SBI証券と楽天証券のSCHD投資信託の違いを比較し、それぞれの特徴を分かりやすく解説します。

さらに、投資信託ならではの注意点についても紹介するので、どちらの証券会社で購入するか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

【比較表】SBI・SCHDと楽天・SCHDの違い

証券会社SBI証券楽天証券
名称SBI・S・米国高配当株式・ファンド
(年4回決算型)
楽天・高配当株式・米国ファンド
(四半期決算型)
投資対象シュワブ・米国配当株式ETF
(SCHD)
設定日2024年12月6日2024年9月18日
決算日
(分配月)
3月、6月、9月、12月の19日2月、5月、8月、11月の25日
分配日決算日の翌日決算日から5営業日目
信託報酬
約0.1238%
(税込)

約0.192%
(税込)
投信に対する
ポイント還元率

0.022%
(年率)

0%
クレカ積立の
ポイント還元率

0%~3.0%

0.5%~2.0%
分配金コース変更
課税口座・NISA口座ともに可能

課税口座は可能
NISA口座は不可
公式サイトSBI証券楽天証券
目次

【結論】SCHDはSBI証券と楽天証券どっちを選ぶべき?

SCHDに投資するのなら、SBI証券と楽天証券のどっちを選ぶべきなのか、結論からお伝えすると以下のとおりです。

  • コスパを重視するならSBI証券がおすすめ
    →信託報酬が低く、投信マイレージでのポイント還元がある
  • ポイント還元を重視するなら楽天証券がおすすめ
    →クレカ積立のポイント還元に条件がなく

SBI証券と楽天証券どっちを選ぶべきなのか、次の項目から詳しく紹介していきます。

コスパを重視するならSBI証券がおすすめ

SBI・SCHDは、信託報酬が楽天・SCHDより約0.682%も低く設定されているうえ、保有残高に応じてポイントが還元される「投信マイレージ」の対象です。

SBI・SCHDのポイント還元率は0.022%なので、信託報酬の差分も含めて0.0902%ほどコスト面でお得ということになります。

単純計算では、100万円を投資した際に、SBI証券の方が約902円分お得ということです。

信託報酬や投信マイレージのポイントは、投資金額や運用期間が増えるほど大きな差につながっていきます。

そのため、コストを重視する方や長期投資を考えている方には、SBI証券の方がおすすめです。

クレカ積立のポイント還元を重視するなら楽天証券がおすすめ

コストパフォーマンスはSBI・SCHDのほうが優れているものの、クレカ積立のポイント還元を重視するなら楽天・SCHDでも問題ありません。

なぜなら、SBI証券のクレカ積立にはポイント還元に条件がありますが、楽天証券のクレカ積立にはとくに条件が設けられていないからです。

楽天証券のクレカ積立のポイント還元率は、以下のとおりです。

カード種類代行手数料
年率0.4%以上年率0.4%未満
楽天ブラックカード2.0%
楽天プレミアムカード1.0%1.0%
楽天ゴールドカード0.75%
上記以外の楽天カード0.5%

楽天・SCHDの代行手数料は年率0.4%未満なので、0.5%~2.0%の還元率になります。

たとえば楽天プレミアムカードで楽天・SCHDの積立をすれば、無条件で1.0%の還元を受けられます

一方、SBI証券のクレカ積立のポイント還元率は「年間カード利用額」ごとに決められています。

たとえば、年会費無料の「三井住友カード(NL)」を利用する場合、年間カード利用額が10万円以上なら0.5%還元、10万円未満なら還元なしになります。

年間カード利用額にクレカ積立の分は含まれないので、普段のショッピングや支払いなどで該当のクレジットカードを利用する必要があります。

そのため、普段から楽天カードを利用していたり、新しくSBI証券の対象クレジットカードを発行して利用するのが難しい場合は、楽天証券がおすすめです。

SBI証券と楽天証券のSCHDを比較してみた

SBI・SCHDと楽天・SCHDの違いを比較した表がこちらです。

証券会社SBI証券楽天証券
名称SBI・S・米国高配当株式・ファンド
(年4回決算型)
楽天・高配当株式・米国ファンド
(四半期決算型)
投資対象シュワブ・米国配当株式ETF
(SCHD)
設定日2024年12月6日2024年9月18日
決算日
(分配月)
3月、6月、9月、12月の19日2月、5月、8月、11月の25日
分配日決算日の翌日決算日から5営業日目
信託報酬
約0.1238%(税込)

約0.192%(税込)
投信に対する
ポイント還元率

0.022%
(年率)

0%
クレカ積立の
ポイント還元率

0%~3.0%

0.5%~2.0%
分配金コース変更
課税口座・NISA口座ともに可能

課税口座は可能
NISA口座は不可
公式サイトSBI証券楽天証券

大きな違いがあるのは、「分配月」「信託報酬」「投信に対するポイント還元率」「クレカ積立のポイント還元率」「分配金コース変更」の部分です。

信託報酬で比較

投資信託を運用する際、長期的に影響を与えるのが信託報酬(運用管理費用)です。

SBI・SCHDと楽天・SCHDの信託報酬は以下のようになっています。

  • SBI・SCHD約0.1238%(税込)
  • 楽天・SCHD約0.192%(税込)

SBI・SCHDと楽天・SCHDを比較すると、SBI証券の方が約0.0682%低いコストで運用できます。

たとえば100万円を投資した場合、単純計算で年間の信託報酬の差は約682円となり、長期運用ではこの差が積み重なっていきます。

また、信託報酬は投資額だけでなく運用益(評価額)にもかかるため、資産が増えるほど負担も増えていきます。

低コストで運用したい場合は、SBI証券の方が有利といえるでしょう。

投信に対するポイント還元率で比較

投資信託を保有するだけでポイントが還元される制度も、証券会社によって異なります。SBI証券と楽天証券の違いを見てみましょう。

  • SBI・SCHD0.022%のポイント還元
  • 楽天・SCHDなし

SBI・SCHDでは、投信の保有残高に対して年間0.022%のポイント還元が受けられます。

たとえば100万円分の投信を保有すると、年間220円分のポイントが付与されます。

一方で、楽天証券にはこの還元制度がないため、ポイント還元を重視するならSBI証券の方がメリットが大きいといえます。

クレカ積立のポイント還元率で比較

投資信託のクレカ積立のポイント還元率も、SBI証券と楽天証券で異なります。

  • SBI証券:0%~3.0%
  • 楽天証券:0.5%~2.0%

クレカ積立のポイント還元率の内訳は以下のとおりです。

SBI証券

カード種類年間カード利用額還元率
三井住友カード
プラチナプリファード
Oliveフレキシブルペイ
プラチナプリファード
500万円以上3.0%
300万円以上2.0%
300万円未満1.0%
三井住友カード(NL)
ゴールド
Oliveフレキシブルペイ
ゴールド
100万円以上1.0%
10万円以上0.75%
10万円未満0%
三井住友カード(NL)
Oliveフレキシブルペイ
10万円以上0.5%
10万円未満0%

SBI証券のクレカ積立のポイント還元率は、カード種類と年間カード利用額によって異なります

年間カード利用額にはクレカ積立の分は含まれないため、それ以外の買い物や支払いで条件を達成する必要があります。

三井住友カードやOliveフレキシブルペイで生活費の決済を日常的に行っている方であれば、問題なく条件をクリアできるでしょう。

楽天証券

カード種類代行手数料
年率0.4%以上年率0.4%未満
楽天ブラックカード2.0%
楽天プレミアムカード1.0%1.0%
楽天ゴールドカード0.75%
上記以外の楽天カード0.5%

楽天証券のクレカ積立のポイント還元率は、カード種類と投資信託の代行手数料によって異なります

楽天・SCHDの代行手数料は年率0.4%未満なので、ポイント還元率は0.5%~2.0%のいずれかになります。

ポイント還元を受けるための条件は設けられていないため、楽天・SCHDのクレカ積立をするだけでポイントがもらえます。

ぺん子

SBI証券の年間カード利用額の条件を達成するのが難しい場合は、楽天証券でのクレカ積立がおすすめです!

分配金コース変更で比較

投資信託では、分配金を「受け取る」か「再投資する」かを選択できることが多いですが、証券会社によって対応状況が異なります。

SBI証券と楽天証券の違いを見てみましょう。

  • SBI証券課税口座・NISA口座ともに分配金コースの変更が可能
  • 楽天証券課税口座は変更可能だが、NISA口座では変更不可

SBI証券では、NISA口座でも分配金の受け取り方を変更できるため、あとから戦略を変えたい場合にも柔軟に対応できます

一方、楽天証券では課税口座は途中変更が可能ですが、NISA口座では最初に選んだコースから変更できません。

変更する予定がなければ問題ありませんが、状況に応じて柔軟に投資戦略を変えていきたい場合、SBI証券の方がおすすめです。

分配月で比較

SCHDの投資信託は、分配金を四半期ごとに受け取ることができますが、SBI証券と楽天証券では分配月が異なるため、受け取りタイミングに違いがあります。

  • SBI証券3月、6月、9月、12月の19日
  • 楽天証券2月、5月、8月、11月の25日

どちらも3か月ごとに分配金を受け取れる点は同じですが、分配月が異なります。

一般的な株式の配当金は「3月、6月、9月、12月」であることが多いため、分配金の受取月を分散させたいなら楽天証券受取月をまとめたいのならSBI証券がおすすめです。

そもそもSCHDとは?

そもそもSCHD(シュワブ・米国配当株式ETF)とは、米国の高配当株に投資するETF(上場投資信託)です。

長期的な配当成長と安定したキャッシュフローを重視した構成になっており、特に増配率の高さや低コストが魅力のETFとして人気があります。

そして、SBI・SCHDや楽天・SCHDは、SCHDのETFに連動する投資信託ということになります。

SCHDの基本情報

SCHD(シュワブ・米国配当株式ETF)の基本的な情報をまとめました。

正式名称Schwab U.S. Dividend Equity ETF
(シュワブ・米国配当株式ETF)
運用会社Charles Schwab Investment Management
設定年2011年
経費率0.06%
配当月年4回(3月・6月・9月・12月)
構成銘柄数約100銘柄

SCHDのETF版は米国市場で取引されるため、通常は海外ETFを直接購入する必要があります。

しかし、日本国内では「投資信託版のSCHD」が提供されており、これにより日本の証券会社を通じて手軽にSCHDに投資できるようになりました。

SBI証券と楽天証券以外では取り扱っていない

SCHDの投資信託は、SBI証券と楽天証券のみで取り扱われています

他の証券会社では購入できないため、SCHDの投資信託を購入したい場合は、SBI証券か楽天証券のどちらかを利用する必要があります。

また、ETF版のSCHDについても、日本国内の証券会社では取り扱いがありません。そのため、日本の証券会社を通じてSCHDに投資したい場合は、投資信託を選ぶのが唯一の方法となります。

SCHDに投資する際の注意点

SCHDの投資信託は、米国の高配当株に分散投資できる魅力的な商品ですが、いくつか注意点もあります。特に、分配金の仕組みや為替リスク、新規ファンドならではの不確実性を理解しておくことが大切です。

特別分配金になる可能性がある

投資信託の分配金には、「普通分配金」と「特別分配金」の2種類があります。

  • 普通分配金
    →投資信託の運用益(利益)から支払われる分配金
  • 特別分配金
    →利益ではなく、元本の払い戻しとして支払われる分配金

特別分配金は「タコ足配当」とも呼ばれており、配当金は支払われるものの、実質的に資産が増えているわけではなく元本を取り崩しているだけです。

楽天・SCHDやSBI・SCHDは2024年から始まった新しい投資信託であるため、特別分配金になるリスクがあることを覚えておきましょう。

為替による価格変動リスク

SCHDは米国の株式に投資する投資信託なので、円と米ドルの為替変動が基準価額に影響を与えます

  • 円安になると、基準価額が上がりやすい(ドル建ての資産価値が上昇)
  • 円高になると、基準価額が下がりやすい(ドル建ての資産価値が減少)

たとえば、SCHDの組入銘柄が値上がりしていても、円高の影響で基準価額が伸び悩むことがあります。反対に、円安の時期に投資すると為替の恩恵を受けることができます。

為替リスクを抑えるためには、定期的に投資信託を積み立ててコストを平準化させる「ドルコスト平均法」が有効です。

新しいファンドのため運用パフォーマンスが不透明

SCHDのETF版は長期的な実績があり、安定した配当と成長を続けています。

しかし、投資信託のSCHDは2024年から新しく設定されたファンドのため、まだ運用実績が少なく、ETF版と同じパフォーマンスを発揮できるかは不透明です。

  • 純資産総額が増えないと繰上げ償還のリスクもある
  • ETFと投資信託では運用の仕組みが異なるため、パフォーマンスが必ずしも一致するとは限らない

新規ファンドは運用開始直後の資金流入が安定するまでは、慎重に様子を見ることも選択肢の一つです。

まとめ:自分に合う証券会社でSCHDに投資しよう

SCHDの投資信託は、SBI証券と楽天証券の2社でのみ購入可能です。

それぞれの証券会社には特徴があり、コスト面を重視するか、クレカ積立のポイント還元を重視するかによって選び方が変わります。

コストを重視するならSBI証券

  • 信託報酬が楽天証券より低コスト(約0.1238%)
  • 投信保有残高に対するポイント還元(0.022%)がある
  • クレカ積立の還元率は0%~3.0%

クレカ積立のポイント還元重視なら楽天証券

  • クレカ積立の還元率は0.5%~2.0%(カード利用額などの条件なし)
  • 分配金の受け取りタイミングが楽天証券独自のスケジュール(2,5,8,11月)

SCHDに投資するなら、SBI証券か楽天証券のどちらかを選ぶ必要があります。それぞれの違いを理解し、自分に合った証券会社を選んで投資を始めましょう。

※本記事に記載している内容は更新日時点での情報です。
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