デアリングタクトの引退理由は?引退後の動向や今後の予定

史上初の無敗三冠を成し遂げ、伝説となった牝馬・デアリングタクト。

2023月10月6日、ノルマンディーオーナーズクラブより右前肢の繫靱帯炎(けいじんたいえん)を再発し引退することが発表されました。引退後は岡田スタッドで繁殖入りする予定です。

デアリングタクトの引退理由や引退後の予定、産駒の予想などについてまとめていきます。

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目次

デアリングタクトの引退理由

デアリングタクトの引退理由は主に次の2つです。

  • 右前肢の繫靱帯炎を再発
  • 過去にも繋靭帯炎を発症している
  • 現在6歳で現役を続けるのが難しい

右前肢の繫靱帯炎を再発

ノルマンディーオーナーズクラブが発表した情報によると、デアリングタクトの引退理由は「繋靭帯炎の再発」です。

繋靭帯炎は馬の脚部で発症する病気のひとつで、靭帯が炎症を起こした状態のことをいいます。

一度繋靭帯炎が発症すると、完治するまでに最低でも約1年の時間を要します。また調教の再開によって再発する可能性が高く、一度でも発症するとなかなか復帰ができません。

過去にはエピファネイアやシンボリルドルフ、メジロマックイーンなども繋靭帯炎を発症して引退しています。

参照元:ノルマンディーオーナーズクラブ

過去にも繋靭帯炎を発症している

「繋靭帯炎の再発」とあるように、デアリングタクトは2021年5月頃(4歳時)にも繋靭帯炎を発症し、長期間の休養に入っています

デアリングタクトが繋靭帯炎を発症したのは、香港G1「クイーンエリザベス2世カップ」に出走し帰国した後のことでした。その後、1年間の療養を経て2022年5月(5歳時)のヴィクトリアマイルに出走。

11月のジャパンカップで引退かと思われましたが、現役続行が伝えられ、2023年(6歳時)はサウジのネオムターフカップやドバイなどに出走する予定でした。

しかし、2月頃に歩様の乱れが見られ、大事を取って再び休養期間へ

年内復帰の予定で調整が進められていましたが、繋靭帯炎が再発し、引退する運びとなりました。

現在6歳で現役を続けるのが難しい

2023年現在、デアリングタクトは6歳です。今から治療期間に入って復帰するとなると、7歳~8歳になってしまいます。

競走馬が引退する年齢は通常5歳~6歳であるため、さすがに7歳以上になってから休養明けで復帰し、現役を続けるのは難しいでしょう。

またデアリングタクトは牝馬なので、引退してからは繁殖に入るという大事な仕事があります。

無理をして現役を続けるよりも、繁殖牝馬として頑張ってくれた方が良いとクラブや調教師が判断したものと考えられます。

デアリングタクトの引退後の予定は繁殖牝馬

デアリングタクトは引退後、岡田スタッドにて繫殖牝馬になる予定です。

まだ引退が発表されたばかりということもあり、初年度に種付けする種牡馬などは決まっていません。クラブからの続報を待ちましょう!

デアリングタクトの産駒はどうなる?

デアリングタクトは繁殖牝馬になる予定なので、少し先の未来にはなりますがデアリングタクト産駒が誕生するときが来ます。デアリングタクトの産駒はどうなるのか、予想していきます。

デアリングタクトの初年度産駒はいつ生まれる?

2024年に種付けを行った場合、デアリングタクトの初年度産駒は2025年1月~5月頃に生まれると予測できます。

競走馬になるのは2歳~3歳なので、2025年産駒が無事に誕生すれば2027年~28年頃のデビューになりますね。

なお、先日引退したソダシも2024年から繫殖牝馬になる予定なので、もしかしたらデアリングタクトの初年度産駒と同世代になるかもしれません。

デアリングタクトの産駒は誰が所有する?

デアリングタクト産駒は、ノルマンディーオーナーズクラブで募集される可能性が高いでしょう。

もしもノルマンディーオーナーズクラブで募集された場合、無敗の三冠牝馬の産駒なので恐らく応募が殺到するものと考えられます。

しかし、ノルマンディーオーナーズクラブには「母馬優先」という制度があり、デアリングタクトに出資していた方は抽選になった場合に優先して当選させてもらえます。

ノルマンディーオーナーズクラブは毎年1歳11月頃に募集を開始するので、「デアリングタクトの25」が誕生した場合、2026年11月頃に募集されるでしょう。

デアリングタクトの産駒は総額いくらで募集される?

ノルマンディーオーナーズクラブでデアリングタクト産駒が募集された場合、総額はいくらになるのでしょうか。

ちなみに2023年はノルマンディーオーナーズクラブで「デアリングバードの22(デアリングタクトの全妹)」を募集しており、総額は5,600万円です。

全妹でこれだけの募集額なので、デアリングタクト産駒はさらに高額になるでしょう。

名牝で例を挙げると、直近ではアーモンドアイ22が2億4,000万円、ラヴズオンリーユー23が1億8,000万円で募集されました。

そのため、デアリングタクトの場合も、少なく見積もっても1億円は下らないのではないかと推測できます

もし1億2,000万円で募集された場合、一口あたりの価格は30万円になります。

デアリングタクトの競走成績

スクロールできます
開催年レース名着順距離競馬場
2020年桜花賞(G1)1着芝1600阪神
2020年優駿牝馬(G1)1着芝2400東京
2020年秋華賞(G1)1着芝2000京都
2020年ジャパンカップ(G1)3着芝2400東京
2021年クイーンエリザベス
2世カップ(G1)
3着芝2000香港
2022年宝塚記念(G1)3着芝2200阪神

デアリングタクトは無敗の三冠牝馬に輝き、その後も古馬G1で善戦しています!

なお、無敗で三冠牝馬になったのはデアリングタクトが史上初です。あのアーモンドアイやジェンティルドンナでさえ、無敗での三冠には手が届きませんでした。

近年も強い牝馬が続々と誕生していますが、デアリングタクトの記録が簡単に塗り替えられることはないでしょう。

デアリングタクトの引退まとめ

デアリングタクトは2023年10月6日を持って競走馬を引退し、岡田スタッドで繁殖牝馬になることが発表されました。

初年度から種付けを行うのか、種牡馬がどの馬になるのかは今のところ不明ですが、2024年に種付けして無事にじゅたすれば2025年に初年度産駒が誕生します。

ノルマンディーオーナーズクラブで募集されるデアリングタクトの全妹を応援しつつ、産駒の誕生を楽しみに待ちましょう。

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