珍しい白毛馬でありながら、G1を3勝の快挙を成し遂げたソダシ。
2023年10月1日、スプリンターズステークスが終わった後に脚部不安による引退が報じられました。引退後はノーザンファームで繁殖牝馬になる予定です。
ソダシの引退理由や引退後の予定、産駒の予想などについてまとめていきます。
ソダシの引退理由
ソダシの引退理由は主に次の2つです。
- 安田記念の直後に脚部不安を発症
- 全妹・ママコチャがスプリンターズステークスを優勝
それぞれ詳しく解説します。
安田記念の直後に脚部不安を発症
ソダシは2023年6月7日の安田記念に出走し7着に敗れ、その後に脚部不安を発症しました。
脚部不安とは、競走馬の脚に腫れや熱感などの不安要素があり、レースができない状態のことです。
最悪の場合は骨折や屈腱炎などを発症する恐れがあるため、ソダシは北海道苫小牧市のノーザンファーム空港にて休養していました。
十分な休養を取った後、秋には復帰する予定のソダシでしたが、復帰は叶わず引退する運びとなりました。
競馬場でソダシが走る姿を見られなくなるのは残念ですが、これからは繁殖牝馬とてまた新たな伝説を築いてくれるでしょう。
全妹・ママコチャがスプリンターズステークスを優勝
ソダシが引退となった背景には、全妹・ママコチャがスプリンターズステークスを優勝したことも関係しています。
全妹・ママコチャがG1を初制覇したことにより「ちょうどいいタイミングでバトンを渡せるのではないか」と金子オーナーから須貝調教師にお話があったそうです。
ママコチャは前走の北九州記念(G3)で惜しくも3着に敗れたものの、スプリンターズステークスでは3番人気で見事に優勝しました。
ママコチャは現在4歳であり、まだまだこれからの活躍が期待される1頭です。ソダシロスの方は全妹のママコチャを応援してみるのも良いかもしれませんね。
ソダシの引退後の予定は繫殖牝馬
ソダシは引退後、生まれ故郷のノーザンファームにて繁殖牝馬になる予定です。
まだ引退が発表されたばかりなので、初年度に種付けする種牡馬の情報などは不明です。続報を待ちましょう!
ソダシの産駒はどうなる?
ソダシは繁殖牝馬になる予定なので、いつか「ソダシ産駒」が誕生するときが来ます。ソダシの産駒はどうなるのか、解説します。
ソダシの初年度産駒はいつ生まれる?
2024年に種付けを行った場合、ソダシの初年度産駒は2025年1月~5月頃に生まれると予測できます。
競走馬になるのは2歳からなので、2025年産駒が無事に誕生して成長した場合は、2027年~28年頃のデビューになるでしょう。
なお、ソダシとヴィクトリアマイルで戦ったことがあるデアリングタクトも2023年10月に引退を発表し、繁殖牝馬になることが決まりました。
そのため、ソダシとデアリングタクトの初年度産駒は同世代になる可能性があります。
ソダシ産駒は誰が所有する?
ソダシ産駒は、ソダシの馬主でもある金子オーナーが所有すると考えられます。
ソダシの母ブチコの産駒や、祖母シラユキヒメの産駒は、セールなどには出さず全て金子オーナーが所有しています。そのためソダシ産駒も全て金子オーナーが所有する可能性が高いでしょう。
ソダシ産駒は白毛になる?
ソダシは突然変異で白毛になったシラユキヒメの一族なので、産駒にも白毛の特性が受け継がれる可能性は高いです。
しかし、ソダシの全妹であるママコチャは鹿毛です。父クロフネは芦毛の馬だったので、白毛遺伝子が伝わらずに鹿毛になったと考えられます。
なおブチコの21年産駒であるカルパは鹿毛のモーリスが父ですが、きっちりと白毛遺伝子が受け継がれ、美しい白毛になっています。
このように白毛になるかどうかは、ソダシが持つ白毛遺伝子が受け継がれるか次第です。
ソダシの競走成績
開催年 | レース名 | 着順 | 距離 | 競馬場 |
---|---|---|---|---|
2020年 | 阪神ジュベナイルF(G1) | 1着 | 芝1600 | 阪神 |
2021年 | 桜花賞(G1) | 1着 | 芝1600 | 阪神 |
2021年 | 優駿牝馬(G1) | 8着 | 芝2400 | 東京 |
2021年 | 札幌記念(G2) | 1着 | 芝2000 | 札幌 |
2021年 | 秋華賞(G1) | 10着 | 芝2000 | 阪神 |
2022年 | ヴィクトリアマイル(G1) | 1着 | 芝1600 | 東京 |
2022年 | マイルチャンピオンS(G1) | 3着 | 芝1600 | 阪神 |
2023年 | ヴィクトリアマイル(G1) | 2着 | 芝1600 | 東京 |
2023年 | 安田記念(G1) | 7着 | 芝1600 | 東京 |
ソダシはマイルを得意としており、阪神ジュベナイルフィリーズや桜花賞、ヴィクトリアマイルなどのG1を制覇しています。白毛馬が芝のG1を制覇したのは、ソダシが史上初です。
ヴィクトリアマイルの連覇を狙っていましたが、同世代のソングラインに一歩届かず敗退しました。
最後は惜しいレースになったものの、ソダシが白毛馬として史上初の快挙を成し遂げたことにより、競馬史に新たな伝説を築いたのは確かです。
ソダシの引退まとめ
ソダシは2023年10月1日を持って競走馬を引退し、ノーザンファームで繁殖牝馬入りすることが発表されました。
2024年に種付けが行われて無事に受胎した場合、2025年に初年度産駒が誕生、2027年~2028年頃にデビューすると考えられます。
全妹のママコチャを応援しながら、ソダシの産駒が誕生するのを楽しみに待ちたいところです。