米国株に投資するメリット・デメリットをわかりやすく解説

くらげこ

米国株に投資する前に、メリットやデメリットについて知りたい!

日本株とは異なる特徴を持つ米国株は、成長性の高さや多様な銘柄の選択肢がある一方で、為替リスクや税金の違いなど、注意すべき点もあります。

米国株は、少額から投資を始められる点や高配当銘柄が多い点など、長期的な資産形成に向いているのが魅力です。

一方で、為替リスクや二重課税の影響を受けるため、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが重要です。

本記事では、米国株に投資するメリット・デメリットをわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください。

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目次

米国株に投資する6つのメリット

米国株には、主に以下のようなメリットがあります。

  • 高い成長性と株価の上昇が期待できる
  • 多様な銘柄から選べる
  • 高配当銘柄が豊富で安定した収入を得られる
  • 株主還元が積極的でリターンが期待できる
  • ドルを保有することでリスク分散ができる
  • NISAの成長投資枠で投資できる

ここでは、米国株に投資するメリットを6つ紹介します。

高い成長性と株価の上昇が期待できる

米国は世界最大の経済大国であり、成長を続ける企業が多く存在します。

とくにテクノロジー企業の成長が著しく、株価の上昇によって大きな利益を狙えるのが魅力です。

GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)やマグニフィセント・セブンなど、世界をリードする企業が数多く存在しており、これらの企業に投資することで、米国経済の成長に合わせて資産を増やせます。

また、米国はイノベーションが活発な市場であり、新しいビジネスモデルを生み出すスタートアップ企業が多いのも特徴です。

長期的な資産形成を目指す方にとって、米国株は大きな成長ポテンシャルを秘めています。

多様な銘柄から選べる

米国株は、銘柄数が非常に豊富で、投資の選択肢が広がります。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)やナスダック(NASDAQ)には、数千を超える銘柄が上場しており、投資対象が多彩です。

さまざまなタイプの銘柄から選べるため、投資目的に合わせてポートフォリオを組みやすいのが特徴です。

また、セクター(業種)ごとに分散投資を行うことで、リスクを抑えながらリターンを狙うことができます。

テクノロジー、ヘルスケア、生活必需品など成長が期待できるセクターに投資することで、長期的な資産形成に有利なポートフォリオを構築できるでしょう。

高配当銘柄が豊富で安定した収入を得られる

米国株は、日本株に比べて高配当銘柄が豊富に存在します。

とくにディフェンシブ銘柄(景気に左右されにくい銘柄)には安定した配当を続けている企業が多く、インカムゲインを目的とした長期保有に向いています。

また、米国企業は増配(配当金を増やすこと)を続けている企業が多いのも特徴です。

連続増配銘柄(配当金を連続して増やしている銘柄)に投資することで、安定した収入を得られるだけでなく、配当金の再投資を繰り返すことによって資産を増やしていけます

高配当銘柄は株価の値動きに影響されにくく、安定したインカムゲインを得られるため、長期投資に向いています。

株主還元が積極的でリターンが期待できる

米国企業は、株主還元に非常に積極的です。配当金だけでなく、自社株買いを行うことで株価の上昇を促す企業が多くあります。

自社株買いは、株式の発行枚数を減らすことで一株あたりの価値を高め、株価の上昇を促進する効果があります。

自社株買いがおこなわれることにより、投資家はキャピタルゲイン(株価の値上がり益)の恩恵を得られます。

とくにアップル、マイクロソフト、アルファベット(Googleの親会社)などのテクノロジー企業は自社株買いを積極的に行っており、株主に対する還元姿勢が強いのが特徴です。

ドルを保有することでリスク分散ができる

米国株に投資するのは、米ドルを保有することと同じです。

そのため、給料を日本円でもらっている場合、投資を米国株(米ドル)にすることで為替変動やインフレに対応できるのが大きなメリットです。

たとえば円安になった場合は米ドルの価値が上がるため、資産の目減りを防止できます。反対に円高になった場合は、日本円で給料を得ているため、有利に投資できるようになるでしょう。

とくに長期投資をする場合は、米ドルを保有することでリスク分散の効果を高められるため、安定した資産形成につながります。

NISAの成長投資枠で投資できる

2024年から始まった新NISAの「成長投資枠」を活用すれば、米国株に非課税で投資することが可能です。

配当金や売却益に対して日本の税金がかからず、効率的に資産を増やすことができます。

また、新NISAではETFや投資信託を通じて米国株に投資することもできるため、分散投資をしながら非課税の恩恵を受けられます

NISAを利用することで、税金を気にせずに長期投資を続けられるため、初心者でも安心して米国株投資を始められるでしょう。

米国株に投資する際の3つのデメリット

米国株には多くのメリットがある一方で、日本株にはないデメリットも存在します。

  • 為替の変動リスクがある
  • 配当金が二重課税になる
  • 値幅制限がないため損失が大きくなる可能性がある

ここでは、米国株に投資する際の3つのデメリットを詳しく解説していきます。

為替の変動リスクがある

米国株は米ドルで取引されるため、為替の変動リスクが伴います。

円高になると米ドルの価値が下がるため、株価が上昇しても円高によって日本円に換算した際の資産が減ってしまう可能性があります。

反対に、円安になると株価が変わらなくても為替差益を得られる場合があります。

このように、米国株投資では為替の影響を受けるため、株価の値動きだけでなく、円ドル相場の動きにも注意しておくことが大切です。

為替リスクを抑えるためには、外貨積立を活用して定期的に米ドルを購入するのがおすすめです。一度にまとめて購入するのではなく、毎月少しずつ買うことで為替レートの変動を平均化し、リスクを分散できます。

配当金が二重課税になる

米国株の配当金は、米国と日本の両方で課税されるため、二重課税になります。

具体的には、米国で10%の源泉徴収が行われ、その後、日本で20.315%の所得税と住民税がかかります。

二重課税を避けるためには、確定申告で外国税額控除を適用し、米国で支払った税金を日本で控除する必要があります

なお、NISA口座を利用すれば日本での税金を非課税できますが、米国の源泉徴収は対象外のため、完全に非課税にはなりません。

ぺん子

NISA口座は外国税額控除ができないので、米国株の配当金には必ず税金がかかることになります。

値幅制限がないため損失が大きくなる可能性がある

米国株には、日本株のような値幅制限(ストップ高・ストップ安)のシステムがありません。

そのため、株価が暴落した場合には、一日で大きな損失を被る可能性があります

たとえば決算発表や経済指標の発表、経営者の発言などによって、株価が急落することがあります。

反対に、株価の急騰によって思わぬ高値掴みをするケースも考えられるでしょう。

ぺん子

米国株は大きなリターンを期待できる一方、リスクも高い点に注意が必要です。

米国株のメリットを活かした投資戦略

米国株は、日本株にはない魅力があり、成長性の高さや高配当銘柄の豊富さなど、資産形成に適した投資先です。

米国株投資のメリットを最大限に活かすためには、適切な投資戦略を立てることが重要です。

ここでは、米国株のメリットを活かした投資戦略を4つ紹介します。

投資の目的を明確にする

米国株に投資する際は、まず投資の目的を明確にすることが大切です。

安定した配当収入を得たいのか、株価の上昇によるキャピタルゲインを狙いたいのか、目的によって選ぶ銘柄や投資戦略が変わります。

たとえば、安定収入を目的とするなら高配当銘柄を選び、成長を狙うならグロース株に投資するのがおすすめです。

また、米国を代表する大企業に投資して、米国経済の成長に合わせて資産を増やしたい場合は、マグニフィセント・セブンに投資する戦略が有効です。

投資の目的を明確にすることで、迷わずに銘柄を選ぶことができ、長期的な視点を持って投資を続けられます。

ぺん子

まず投資の目的を明確にすることで、銘柄選びがスムーズになります!

長期的な視点を持って投資する

米国株は長期的な成長が期待できる市場であるため、短期的な値動きに惑わされず、長期的な視点を持って投資を続けることが成功のポイントです。

成長を続けるテクノロジー企業への長期投資は、大きなキャピタルゲインを狙える可能性があります。

また、高配当銘柄に投資して長期的に配当金を再投資していけば、資産を効率的に増やせます。

米国株は景気循環の影響を受けることがあるため、一時的な下落を気にせず、長期的な成長を信じて保有するのがおすすめです。

分散投資でリスクを抑える

米国株は成長性が高い一方で、株価の変動も大きいため、分散投資でリスクを抑えることが大切です。

たとえばディフェンシブ銘柄、高配当銘柄、グロース銘柄をバランスよく組み合わせることで、リスクを抑えながら安定したリターンを狙えるでしょう。

また、業種や銘柄を分散させることで、一部の銘柄が値下がりしても他の銘柄でカバーすることができます。

分散投資を行うことで、リスクを最小限に抑えつつ、米国株の成長性を活かしてリターンを最大化できます。

NISAで利益を非課税にする

米国株は大きな利益が出る可能性を秘めているため、NISA口座を活用し、税金を気にせずに投資するのがおすすめです。

とくに、定期的に配当金を得る高配当株や、大きな成長を期待できるグロース株に投資する際にはNISA口座の活用がおすすめです。

新NISAの年間投資額は、成長投資枠が最大240万円、つみたて投資枠が120万円の合計360万円となっているため、早々に枠を使い切ってしまう心配もありません。

また、最大で1800万円の投資が非課税になるため、将来や老後に向けての資産形成としてもぴったりです。

これから米国株への投資を始めようと思っている方は、ぜひNISA口座を活用することも検討してみてください。

米国株に投資する際におすすめの証券会社3選

米国株に投資するにあたって、おすすめの証券会社3選をピックアップしました。

  • マネックス証券
  • moomoo証券
  • 楽天証券

各証券会社の特徴やおすすめポイントについて、詳しく解説します。

マネックス証券|高機能な取引ツールを提供

マネックス証券の概要
マネックス証券
会社名マネックス証券
取扱商品投資信託・国内株・米国株・ETF・債券・FXなど
NISA対応
iDeCo対応
取引ツールパソコン用ツール・スマホアプリなど
特徴銘柄スカウターでデータ分析が可能
スマホアプリで簡単操作

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口座開設&NISA口座開設などの条件達成で最大2,000ptのdポイントプレゼント

マネックス証券は、米国株投資に特化した低コストな手数料と、投資家をサポートする高機能なツールが揃った証券会社です。

豊富な取扱銘柄と便利な取引サービスで、初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。

マネックス証券の特徴
  • 米国株の取引手数料・為替手数料のコストが安い
  • 取扱銘柄が約4,500銘柄以上
  • 高機能分析ツール「銘柄スカウター」
  • 円貨決済とドル預かりに対応
  • プレ・アフターマーケット取引が可能

マネックス証券は、取引手数料の安さと銘柄スカウターの便利さを両立しており、利用者からも支持を集めています。

取扱銘柄が多いため、投資対象を広く選べるだけでなく、無料で利用できる分析ツールによって初心者でも安心して投資の判断が可能です

また、プレ・アフターマーケット取引に対応しており、忙しい人でも柔軟に売買を行えます。

手数料を抑えて効率的に米国株を運用したい方や、分析ツールでしっかり銘柄選びをしたい方は、ぜひマネックス証券を検討してみてください。

moomoo証券|低コスト&豊富な銘柄数

moomoo証券の概要
moomoo証券【WEB】
会社名moomoo証券
取扱商品投資信託・国内株・米国株・ETF・債券・FXなど
NISA
iDeCo×
取引ツールパソコン用ツール・スマホアプリなど
特徴米国株投資の手数料が安い
チャート分析・リアルタイムニュースが充実

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moomoo証券は、コストパフォーマンスに優れた手数料体系や高度な分析ツールが評価されているネット証券です。

とくに米国株投資に強みを持ち、初心者からアクティブトレーダーまで幅広い層に支持されています。

マネックス証券の特徴
  • 取引手数料が業界最安水準&条件付きで無料
  • 高機能な取引アプリ「moomoo」を提供
  • 7,000銘柄以上の米国株を取り扱い
  • プレ・アフターマーケット取引対応
  • 新規口座開設キャンペーンが魅力的

moomoo証券は、取引手数料の安さと使いやすいアプリが魅力です。

高機能なツールを使えば初心者の方でも銘柄分析を簡単に行うことができ、上級者の方にはプロ仕様のチャートが強力なサポートになります

また、プレ・アフターマーケット取引に対応しているため、時間を気にせず投資を進められるのも大きなメリットです。

初めて米国株投資を始める方や、手数料を抑えてアクティブに取引したい方は、ぜひmoomoo証券を検討してみてください。

楽天証券|楽天ポイントで米国株への投資ができる!

楽天証券の概要
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取扱商品投資信託・国内株・米国株・ETF・債券・FXなど
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取引ツールパソコン用ツール・スマホアプリなど
特徴楽天ポイントが投資に使える
楽天カードのクレカ積立でポイント還元

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NISA口座開設&クイズ正解で2,000円相当の株ギフトをプレゼント

楽天証券は、楽天ポイントを利用した米国株投資が可能で、低コストな手数料と充実した情報ツールを備えた証券会社です。

楽天経済圏を活用して貯まったポイントで米国株を購入できるため、初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。

楽天証券の特徴
  • 楽天ポイントで米国株が購入可能
  • 合計30,000ポイントを米国株に投資するとSPUで+0.5倍
  • NISA口座なら米国株の取引手数料が無料
  • 豊富な取扱銘柄で選択肢が幅広い
  • 高機能な取引ツールやアプリが充実

ほかの証券会社は米国株がポイント投資の対象外であることが多いのですが、楽天証券なら楽天ポイントで米国株に投資できます

合計30,000ポイントを米国株に投資すれば、SPUでポイント還元率が+0.5倍になるため、普段の買い物でもお得にポイント還元を受けられます。

また、NISA口座では米国株の取引手数料が無料なので、コストパフォーマンスにも優れている点が魅力的です。

楽天ポイントを使ってお得に米国株投資を始めたい方は、ぜひ楽天証券を利用してみてください。

米国株への投資でよくある質問

米国株はどうやって買えばいいですか?

米国株を購入するためには、米国株の取引に対応している証券会社で口座を開設する必要があります。

本記事で紹介したネット証券であれば、スマホで簡単に口座開設ができるため、手間をかけずに米国株投資を開始できます。

口座開設後は、証券会社に購入資金を入金のうえ、銘柄を選んで注文しましょう。

米国株は少額から投資できますか?

米国株は1株から購入できるため、銘柄によっては少額からでも投資を始められます。

日本株のように100株単位で購入する必要がないので、少ない資金からスタートしたい人にも米国株はおすすめです。

配当金は日本円で受け取れますか?

米国株の配当金は、基本的に米ドルで支払われます。

配当金を米ドルで受け取ったあと、そのまま米国株に再投資すれば複利効果を最大化できます。

為替リスクはどうやって対策すれば良いですか?

為替リスクを抑えるためには、外貨積立を活用して定期的に米ドルを購入するのがおすすめです。

毎月少しずつ積立を続けることで為替レートの変動が平準化され、リスク分散につながります。

まとめ:米国株のメリットを活かして資産形成を始めよう

米国株は、高い成長性、多様な銘柄の選択肢、高配当銘柄の豊富さ、株主還元の積極性、そしてドルを保有することでのリスク管理など、さまざまなメリットがあります。

一方で、為替リスクや二重課税、値幅制限がない点など、デメリットも存在します。

メリットを最大限に活かすためには、投資の目的を明確にし、長期的な視点を持ちながら分散投資を行うことがポイントです。

米国株のメリットを理解し、自分に合った投資戦略を立てて、資産形成をスタートさせてみてください。

※本記事に掲載している情報は当サイトの見解です。最終的な投資判断は自己責任でお願いいたします。

※本記事に記載している内容は更新日時点での情報です。
※実際のサービス内容は公式サイトをご確認して頂くようお願いします。

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