【2025年最新】これから伸びる！注目の米国グロース株21選を紹介

近年、米国市場ではAI、フィンテック、量子コンピュータ、宇宙開発などの分野で急成長を遂げる企業が次々と登場しています。とくに社会にイノベーションを起こすような企業は、長期的な視点で大きな成長を期待できるため、グロース株投資を考えている人にとって魅力的な選択肢となります。

本記事では、今後の成長が期待される「これから伸びる米国株」をテーマに、注目の分野と具体的な銘柄を詳しく紹介します。また、米国株投資をする際に意識しておきたい心構えや、おすすめの証券会社についても解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

グロース株投資は「イノベーション」がカギになる

グロース株とは、売上や利益が急成長している企業の株のことです。とくに、革新的な技術やビジネスモデルを持つ企業は市場の注目を集めやすく、株価の上昇が期待されます。

たとえばAI、フィンテック、量子コンピュータ、宇宙開発などの分野は、今後の成長が見込まれる分野として注目されています。

しかし、グロース株は短期的に大きな値動きがあることも特徴です。急成長を遂げる一方で、業績が伸び悩んだり、競争が激化すると株価が急落するリスクもあります。

そのため、どの企業が本当に持続的に成長できるのかを見極めることが重要になります。そのカギとなるのが、「イノベーション（革新）」です。

技術やビジネスモデルの革新を生み出せる企業は、新しい市場を創造し、競争優位性を確立することで、長期的に成長し続ける可能性があります。

グロース株とは？成長を続ける企業の特徴

グロース株の企業は、急成長している市場で事業を展開し、売上やユーザー数を急速に伸ばしていることが特徴です。とくに、革新的な技術やサービスを活用して、既存の市場を変革したり、新しい市場を生み出している企業が多いです。

たとえばテスラは電気自動車（EV）市場を拡大し、ロビンフッドは手数料ゼロの株取引を普及させました。また、AmazonやNetflixのように、初期の段階では利益を抑えながら市場シェアを拡大し、最終的に莫大な利益を生み出す企業もあります。

グロース株の企業は、研究開発（R&D）やマーケティングに多額の資金を投入するため、短期的には赤字になることもありますが、それ以上に成長を優先する傾向があります。そのため、投資家の期待が先行して株価が高騰することも多く、株価の変動が激しくなるケースが多いのも特徴です。

なぜイノベーション企業が注目されるのか？

イノベーション企業が注目される理由は、新しい市場を創造し、従来の産業構造を大きく変える力を持っているからです。たとえばAI技術は業務の自動化を促進し、フィンテックは銀行の在り方を変え、量子コンピュータは計算能力を飛躍的に向上させる可能性を秘めています。

また、イノベーションを起こせる企業には、多くの投資家が期待を寄せます。「次のテスラ」「次のエヌビディア」を探す投資家は、革新的な技術を持つ企業に資金を集中させる傾向があります。そのため、新しいトレンドが生まれると関連企業の株価が急騰することもあります。

ただし、新しい技術や市場を開拓する企業は競争も激しく、成功する企業はごく一部に限られます。そのため、単に「流行しているから」といった理由で投資するのではなく、「その企業がどのように市場を変え、競争優位性を持つのか？」をしっかり分析することが重要になります。

【2025年最新】これから伸びる！注目の米国株21選を分野別に紹介

米国市場では、革新的な技術を持つ企業が次々と登場し、市場を大きく変えつつあります。2025年現在、とくに注目されている分野は次のとおりです。

• AI・人工知能
• フィンテック（金融×テクノロジー）
• 量子コンピュータ
• ロボティクス（自動化技術）
• 宇宙開発
• EV（電気自動車）
• バイオテック
• eVTOL（空飛ぶクルマ）

今後の成長が期待される「注目の米国株21選」を厳選し、分野別に紹介していきます。

AI・人工知能

AIは、今後の産業革命を牽引する最も重要な技術の一つです。

データ解析や自動化の進化により、多くの業界で業務の効率化が進み、企業の競争力を大きく向上させる可能性があります。とくに、ビッグデータの活用や機械学習の発展によって、予測分析やパターン認識の精度が飛躍的に向上しています。

注意点として、AI関連企業は開発コストが高く、競争も激しいため、市場環境の変化によるリスクが大きいことが挙げられます。新興企業は資金調達や収益化の課題を抱えており、短期間での株価の変動が激しくなる可能性があります。

パランティア・テクノロジーズ【PLTR】

パランティア・テクノロジーズは、政府機関や大手企業向けに高度なデータ分析ソリューションを提供する企業です。

とくに国防や諜報機関向けのデータ処理能力に優れ、機密情報の解析や意思決定の支援において圧倒的な実績を誇ります。米国政府との強固な契約を持ち、他社が簡単に参入できない分野で確固たる地位を築いています。

一方で、売上の大部分を政府契約に依存しているため、予算削減や政策の変更が収益に大きな影響を与えるリスクがあります。また、クラウドサービス市場ではGoogleやMicrosoftなどの競合が台頭しており、民間市場の拡大には課題も残ります。

しかし、近年では金融、ヘルスケア、エネルギー分野などの民間企業への導入が進み、政府依存からの脱却に向けた成長戦略が加速しています。AIとデータ分析を融合させたパランティア独自の技術は、多くの業界で競争優位性を発揮しており、長期的な成長が期待される企業です。

C3.ai【AI】

C3.aiは、企業向けのAIプラットフォームを提供し、業務の最適化やデータ分析を支援する企業です。

エネルギー、金融、製造業など幅広い業界でのAI導入を促進し、企業のデジタル変革（DX）を支える役割を果たしています。また、政府機関とも契約を結んでおり、防衛や公共インフラ分野へのAI活用も進めています。

しかし、クラウド市場では巨大テック企業との競争が激化しており、差別化が求められる状況です。さらに、成長段階の企業であるため、研究開発（R&D）費が高く、利益を上げるまでに時間がかかる点もリスクとなっています。

とはいえ、C3.aiは、産業向けに特化したAIプラットフォームとして、専門性の高いソリューションを提供できる点が強みです。企業のAI導入ニーズが高まる中で、長期的に成長が期待される分野であり、とくに産業向けのAI活用が進むにつれて、C3.aiの技術力が活かされる場面が増えていく可能性があります。

サウンドハウンドAI【SOUN】

サウンドハウンドAIは、音声認識と自然言語処理（NLP）に特化したAI技術を活用し、スマートデバイスや自動車向けの音声アシスタントを開発している企業です。

とくに自社の「Houndify」プラットフォームを通じて、AlexaやGoogleアシスタントとは異なる独自の音声AIソリューションを企業向けに提供している点が強みとなっています。すでに自動車メーカーとの提携を進めており、次世代カーシステムの音声認識市場での成長が期待されます。

一方で、音声アシスタント市場はAmazon、Google、Appleといった巨大テック企業が独占しつつあり、競争環境が非常に厳しいのが課題です。また、ビジネスモデルがライセンスベースであるため、企業との契約獲得が売上の成長に直結しやすく、新規顧客の獲得が業績の鍵を握ります。

音声検索市場の拡大や自動車業界のAI活用が進む中で、サウンドハウンドAIの技術は今後さらに多くの分野で求められる可能性があります。 巨大IT企業とは異なるアプローチで企業向けソリューションを展開できる点が競争優位性となり、特定市場における成長が期待されます。

フィンテック（金融×テクノロジー）

フィンテックは、従来の金融サービスをデジタル化し、利便性を向上させる分野です。

銀行、決済、融資、投資といった金融業界の変革を促進し、個人や企業の資金管理をより効率的にする可能性があります。

注意点として、規制の影響を受けやすく、各国の金融当局の方針によって事業環境が変化する可能性があることが挙げられます。また、新興企業が多く、収益化までの道のりが長いケースもあります。

ソーファイ・テクノロジーズ【SOFI】

ソーファイ・テクノロジーズは、デジタル銀行（ネオバンク）として、従来の銀行に依存しない金融サービスを提供するフィンテック企業です。

とくに学生ローンや住宅ローン、投資プラットフォーム、クレジットカードなど、多様な金融商品をワンストップで利用できるエコシステムを構築しており、ユーザーにとって利便性の高いサービスを展開しています。

一方で、フィンテック市場は競争が激しく、伝統的な銀行だけでなく、他のネオバンクやフィンテック企業との競争が熾烈になっています。また、金利の変動によってローン事業の収益が大きく左右されるため、マクロ経済の影響を受けやすいビジネスモデルであることもリスクの一つです。

ソーファイは、伝統的な銀行にはないスピーディーな審査プロセスや低コストの金融サービスを強みとし、特に若年層の投資家や借り手をターゲットにした戦略が功を奏しています。すでに1,000万人以上の会員を獲得しており、デジタルバンキングの普及が進む中で、さらなる成長が期待される企業です。

マルケタ【MQ】

マルケタは、企業向けに柔軟な決済インフラを提供するフィンテック企業です。

デビットカードやプリペイドカードの発行、リアルタイム決済の仕組みを構築できるため、Square（Block）、DoorDash、Uberなどの大手企業とも提携し、急成長を遂げています。とくにeコマースやサブスクリプション、オンデマンドサービスの拡大とともに、企業のカスタマイズ可能な決済システムへの需要が高まっています。

一方で、決済インフラ大手との競争が激化しており、市場シェアの確保が課題となっています。また、最大の顧客であるSquare（Block）への依存度が高く、契約更新や取引量の変動が業績に大きく影響するリスクもあります。

マルケタの強みは、決済プラットフォームの柔軟性にあり、企業ごとのニーズに合わせたカスタマイズが可能な点が大きな競争優位性となっています。キャッシュレス化が進む中で、決済インフラの需要は今後も拡大することが予想され、成長の余地は十分にある企業です。

ロビンフッド・マーケッツ【HOOD】

ロビンフッドは、手数料無料で株式や暗号資産（仮想通貨）の取引ができるプラットフォームを提供するフィンテック企業です。

直感的なアプリ設計により、初心者でも簡単に投資を始められる点が大きな強みとなっています。若年層の投資家を中心に支持され、ミーム株ブームをきっかけに急成長を遂げました。

一方で、収益の大半を「PFOF（注文フローの販売）」に依存しており、規制の強化によって収益構造が大きく変わるリスクがあります。また、市場のボラティリティが収益に直結しやすく、株式市場や暗号資産市場が低迷すると取引量が減少し、業績が悪化しやすいという課題も抱えています。

それでも、ロビンフッドは若年層向けの使いやすいプラットフォームという独自の強みを持ち、今後も新たな金融サービスの開発によって成長の余地を残しています。フィンテック業界の変革とともに、どのように競争力を維持していくのかが注目される企業です。

量子コンピュータ

量子コンピュータは、従来のコンピュータでは処理が難しい計算を超高速で行うことができる革新的な技術です。

医薬品開発、材料科学、金融モデリング、暗号解読など、多くの分野で活用が期待されています。とくに、従来のコンピュータが数千年かかるような計算を数秒で解ける可能性がある点が注目されています。

注意点として、技術がまだ発展途上であり、商業的な実用化には時間がかかる可能性が高いことが挙げられます。また、開発コストが非常に高く、安定した収益モデルを確立できるかどうかが課題となるでしょう。

イオンキュー【IONQ】

イオンキューは、量子コンピュータ技術を活用し、クラウドベースで量子計算サービスを提供する企業 です。

イオントラップ方式を採用することで高い計算精度を実現しており、他の方式と比べてスケーラビリティにも優れています。さらに、Google Cloud、Amazon Braket、Microsoft Azureといった大手クラウドプラットフォームと提携しており、量子コンピューティングの実用化を加速させています。

しかし、量子コンピュータ市場全体がまだ発展途上であり、技術の商業化には時間がかかるのが課題です。また、GoogleやIBMなどの競合も開発を進めており、市場の覇権争いが続いています。さらに、研究開発（R&D）コストが高く、現時点では収益化が難しい点もリスク要因となっています。

それでも、イオントラップ方式の優位性と、大手クラウド企業との提携を活かし、量子コンピュータ市場の成長とともに長期的なポテンシャルを持つ企業です。今後の技術進化によって、より幅広い分野での活用が期待されます。

リゲッティ・コンピューティング【RGTI】

リゲッティ・コンピューティングは、量子コンピュータのハードウェアとソフトウェアの両方を開発し、企業向けのソリューションを提供する企業です。

独自の超伝導量子プロセッサを搭載し、ハイブリッド型の量子システムに強みを持っているのが特徴です。従来型のコンピュータと組み合わせることで、量子計算をより実用的に活用できる技術を開発しており、金融、医療、人工知能（AI）などの分野での応用が進められています。

しかし、量子コンピュータ市場はGoogle、IBM、IonQなどの競合が激しく、技術的な優位性を維持し続けることが大きな課題となっています。また、量子誤り訂正やスケーラビリティの向上といった技術的ハードルが依然として高く、商業化までの道のりが長いこともリスク要因の一つです。

それでも、リゲッティはハイブリッド型量子コンピューティングの分野で独自のポジションを築いており、企業や政府機関との提携を進めながら技術開発を加速させています。 量子コンピュータ市場の成長とともに、今後の進化が期待される企業の一つです。

ディー・ウェイブ・クワンタム【QBTS】

ディー・ウェイブ・クワンタムは、量子アニーリング方式を採用した量子コンピュータの商用化を進める企業です。

すでにポルシェ、ロッキード・マーティン、Volkswagenなどの企業と提携し、物流や金融の最適化問題に特化した量子コンピューティング技術を提供しています。他の量子コンピュータ企業が実験段階にある中、すでに商用サービスとして実用化されている点が大きな強みです。

しかし、量子アニーリング方式は特定の最適化問題には強いものの、汎用的な計算には適さないため、ゲート型量子コンピュータが主流になった場合に競争力を維持できるかが課題となります。

しかし、ディー・ウェイブ・クワンタムは実用的な量子コンピュータをすでに提供しており、企業の導入事例が増えている点は大きなアドバンテージです。特定の分野における最適化問題の解決において、今後も量子コンピューティングの活用が広がる可能性があります。

ロボティクス（自動化技術）

ロボティクスは、労働力不足を補い、製造業や物流、医療など幅広い分野での活用が期待されています。とくにAIやIoTと組み合わせることで、より高度な自動化や省人化が可能になります。

注意点として、ロボティクス企業はハードウェア開発に大きな投資が必要であり、初期コストが高い点が挙げられます。また、市場の成長スピードが分野によって異なり、技術革新の競争が激しいため、持続的な成長が求められます。

サーブ・ロボティクス【SERV】

サーブ・ロボティクスは、自律走行型デリバリーロボットを開発し、食品宅配やラストワンマイル配送の自動化を進める企業です。

ロボットが自動で目的地まで移動し、顧客に商品を届ける仕組みを構築しており、飲食業界や小売業の人手不足を補う新たなソリューションとして注目されています。さらに、Uber Eatsとの提携を通じて、都市部でのロボット配送の実証実験を進めており、市場拡大の可能性が高まっています。

しかし、自律走行ロボットの公道走行には各国・地域ごとの法規制が関わるため、導入がスムーズに進むかどうかが大きな課題です。また、都市部のインフラや道路環境によっては、ロボットの運用が制限される可能性もあり、実用化にはさらなる技術開発と整備が必要となります。

それでも、サーブ・ロボティクスは、持続可能で効率的な配送システムの構築を目指し、コスト削減や環境負荷の低減といった面での強みを持っています。ラストワンマイル配送の需要が高まる中で、今後の市場成長とともに導入が進む可能性が期待される企業です。

シンボティック【SYM】

シンボティックは、AIとロボティクスを活用した倉庫自動化ソリューションを提供する企業です。

従来の人手によるピッキング作業をロボットが担うことで、業務の効率化と物流コストの削減を実現し、企業の競争力向上に貢献しています。また、ウォルマートをはじめとする大手小売企業と提携し、物流の最適化を推進しており、導入の拡大が期待されています。

しかし、倉庫の自動化には大規模な設備投資が必要となるため、初期コストの高さが導入のハードルとなる可能性があります。また景気の影響を受けやすく、小売業界の設備投資が抑制されると、シンボティックの受注にも影響が及ぶ懸念があります。

それでも、倉庫・物流の自動化ニーズは年々高まっており、シンボティックの技術は人手不足の解決や業務の最適化に貢献する重要なソリューションです。物流の効率化が進む中で、今後も成長が期待される企業の一つといえます。

ノーティカス・ロボティクス【KITT】

ノーティカス・ロボティクスは、海底探査やインフラ点検に特化した海洋ロボットを開発する企業です。

自律型ロボットを活用することで、従来の有人作業を置き換え、メンテナンスや調査のコスト削減と安全性向上を実現しています。特に、エネルギー・防衛・環境保護といった分野での活用が進んでおり、海洋産業の効率化に大きく貢献することが期待されています。

しかし、水中ロボットの開発・導入には高額なコストがかかるため、普及スピードが限られる可能性があります。また、海洋開発市場自体が限定的であり、大規模な成長を実現するためには、新たな用途の開拓や技術の進化が必要です。

それでも、海底資源の開発や環境モニタリングのニーズが高まる中で、ノーティカス・ロボティクスの技術は今後ますます重要な役割を果たす可能性が高い企業です。自律型ロボットによる革新が、海洋産業の未来を大きく変えることが期待されています。

宇宙開発

宇宙開発は、政府主導から民間企業が主導する時代へと移り変わりつつあります。衛星打ち上げ、宇宙通信、資源探査などの分野で新たな市場が形成されており、長期的な成長が見込まれています。

注意点として、宇宙事業は技術開発コストが極めて高く、初期投資の回収に時間がかかる点が挙げられます。また、政府の規制や契約状況に依存することが多く、政策変更による影響を受けやすいのも課題です。

ロケット・ラボ【RKLB】

ロケットラボは、小型ロケットを活用した衛星打ち上げ事業を展開し、低コストでの宇宙アクセスを可能にする技術を開発している企業です。

小型ロケット「Electron」を用いた商業打ち上げで実績を積み重ねており、NASAをはじめとする政府機関や大手企業との提携を通じて安定した事業基盤を築いています。さらに再利用可能な中型ロケット「Neutron」の開発を進めており、今後の市場拡大が期待されています。

宇宙産業は急速に成長している一方で、SpaceXや他の新興企業との競争が激化しており、市場シェアの確保が課題となっています。またロケット打ち上げ事業は技術的リスクが高く、失敗が発生すると企業の信頼性や業績に影響を与える可能性があります。

しかし、ロケットラボは小型ロケット市場で確固たる地位を築きつつあり、衛星運用サービスや宇宙機開発への事業拡大を進めることでさらなる成長のチャンスを広げています。商業宇宙ビジネスの拡大とともに今後の展開が注目される企業の一つです。

レッドワイヤー【RDW】

レッドワイヤーは、宇宙インフラの構築を支える技術を開発し、宇宙ステーションや人工衛星向けの部品製造を手掛ける企業です。

宇宙空間での3Dプリンティングや自律組立技術の開発に注力し、持続可能な宇宙開発を実現するための革新的なソリューションを提供しています。NASAのアルテミス計画や低軌道市場の成長とともに、その技術の重要性はますます高まっています。

しかし、宇宙インフラ技術の商業化には時間がかかり開発コストが大きいため、短期的な収益化が難しいという課題があります。また売上の多くが政府契約に依存しており、予算削減や政策変更の影響を受けやすい点もリスクの一つです。

それでもレッドワイヤーは宇宙空間での製造技術という独自の強みを持ち民間宇宙開発の進展とともに成長のチャンスを広げています。宇宙開発が加速する中で今後の展開が期待される企業の一つです。

EV（電気自動車）

EV市場は、環境規制の強化や持続可能なエネルギーへの移行により、急速に成長しています。

ガソリン車からEVへの移行は世界的なトレンドとなっており、多くの自動車メーカーがEV開発に力を入れています。また、バッテリー技術の進化により、航続距離の向上や充電時間の短縮が進んでいる点も注目されています。

注意点として、EVメーカーは生産コストが高く、採算が取れるまでに時間がかかることが挙げられます。また、バッテリー供給の確保や充電インフラの整備が進まなければ、普及スピードが鈍化する可能性もあります。

リヴィアン【RIVN】

リヴィアンは、ピックアップトラックやSUVの電動化を進めるEVメーカーで、耐久性と走行性能に優れたモデルを提供しています。

アウトドア向けEV市場に強みを持ち、オフロード性能の高い車両を開発することで競合との差別化を図っています。また、アマゾンと提携し、電動配送バンの供給契約を結ぶことで、商用EV市場への進出も加速させています。

しかし、EV市場は競争が激しく、テスラやフォードなどの既存メーカーだけでなく、新興EV企業も多数参入しているため、市場シェアの確保が課題となります。さらに、生産能力の拡大には多額の設備投資が必要であり、供給網の確保やコスト管理の難しさもリスク要因です。

それでも、リヴィアンは電動トラック市場のパイオニアとして確固たるブランドを築きつつあり、Amazonとの協力関係を活かした商用EVの成長にも期待がかかります。持続可能なモビリティの実現に向けた取り組みを進める中で、今後の市場拡大とともに成長の可能性を秘めた企業といえます。

ルーシッド・モーターズ【LCID】

ルーシッド・モーターズは、高級EV市場に特化したメーカーで、航続距離の長さと高性能なドライビング体験を強みにしています。

自社開発のバッテリー技術を活用することで、業界最長クラスの航続距離を実現し、エネルギー効率の高いEVを提供しています。さらに、サウジアラビアの公共投資基金（PIF）からの支援を受け、グローバル市場への拡大を進めている点も大きな強みです。

しかし、高級EV市場はテスラやメルセデス・ベンツなどの既存メーカーとの競争が激しく、市場シェアの獲得が課題となっています。また、生産能力の拡大が遅れており、納車の遅延や供給制約が業績に影響を与える可能性があります。

そルーシッド・モーターズは高級EV市場での競争力を持ち、航続距離の長さや独自のバッテリー技術を活かして成長の機会を広げています。今後は生産体制の強化と市場拡大が鍵となり、持続的な成長が期待される企業です。

ソリッド・パワー【SLDP】

ソリッドパワーは、次世代バッテリーとして注目される全固体電池を開発する企業です。

全固体電池は、従来のリチウムイオン電池と比較して安全性が高く、エネルギー密度も向上するため、EVの航続距離や充電時間の短縮に貢献すると期待されています。また、フォードやBMWといった大手自動車メーカーと提携し、技術開発を進めており、実用化に向けた取り組みが加速しています。

しかし、全固体電池の商業化には技術的な課題が多く、大規模生産が成功するまでには時間と資金が必要です。また、量産技術の確立が求められており、試作段階から本格的な生産に移行できるかが今後の鍵となるでしょう。

ソリッドパワーは、環境負荷を低減しながらEVの性能を向上させる技術を持ち、次世代バッテリー市場での競争力を確立しつつあります。今後、商業化が進めばEV業界に大きな影響を与える可能性があり、成長が期待される企業の一つです。

バイオテック×AI

バイオテックとAIの融合は、医薬品開発や病気の診断、個別化医療の分野で革新をもたらしています。

AIを活用することで新薬の開発プロセスを大幅に短縮できる可能性があり、従来は何年もかかっていた研究が数ヶ月で進むケースも増えています。

注意点として、バイオテック企業は規制の影響を受けやすく、新薬の承認プロセスが長期化することがあります。また、研究開発費が高額であり、成功するまでに多くの資金が必要となる点もリスク要因となります。

リカーシオン・ファーマシューティカルズ【RXRX】

リカーシオン・ファーマシューティカルズは、AIを活用して新薬の発見を加速する企業です。

従来の試験的な研究よりも効率的に化合物を特定できるため、医薬品開発のコストと時間を大幅に削減できる可能性があります。バイエルやロシュといった大手製薬企業との提携も進んでおり、AIを活用した創薬の実用化が期待されています。

しかし、新薬の成功率は依然として低く、臨床試験の段階で多くの候補が脱落するリスクがあります。また、医薬品の承認には厳格な規制があり、承認プロセスの遅れが事業計画に影響を与える可能性もあります。

リカーシオン・ファーマシューティカルズは、AIとバイオテクノロジーを組み合わせた新しい創薬手法を確立し、医薬品開発の効率化を進めることで、今後の成長が期待される企業の一つです。

シュレディンガー【SDGR】

シュレディンガーは、量子力学とAIを組み合わせた分子モデリング技術を活用し、新薬の設計を最適化する企業です。

計算化学を駆使することで、従来の試行錯誤的な創薬プロセスよりも効率的に有望な化合物を特定できるため、製薬企業との共同研究が進んでいます。また、創薬だけでなく、材料科学やエレクトロニクス分野にも応用可能な技術を提供しており、幅広い分野での活用が期待されています。

しかし、収益の大部分が契約ベースであるため、市場の需要や提携先企業の研究開発予算に依存しやすいというリスクがあります。また、新薬の開発には長い時間がかかり、最終的に承認を得られる確率が低いため、事業の安定性を維持するためには持続的なパートナーシップと技術革新が不可欠です。

それでもシュレディンガーは、量子力学とAIを融合した独自の創薬技術を持ち、製薬業界の研究開発を支援する重要な役割を果たしています。今後も技術の進化と新たな提携の拡大によって、さらなる成長が期待されます。

eVTOL（空飛ぶクルマ）

eVTOLは、都市交通の未来を変える可能性を秘めた新技術であり、「空飛ぶクルマ」として期待されています。電動での垂直離着陸が可能なため、都市部の渋滞を回避し、効率的な移動手段としての実用化が進められています。

注意点として、バッテリー技術の制約や安全基準の整備が必要であり、大規模な商業運行が始まるまでには時間がかかる可能性があります。また、規制やインフラ整備の進展も課題となります。

ジョビー・アビエーション【JOBY】

ジョビー・アビエーションは、トヨタと提携し、eVTOLの商業化を進める企業です。

5人乗りの電動垂直離着陸機を開発しており、2025年の実用化を目指しています。安全性の向上や航続距離の拡大に注力し、エアタクシー市場のリーダー的存在となる可能性があります。また、トヨタとのパートナーシップにより、量産体制の構築や技術開発が加速しており、商業運航に向けた準備が着実に進められています。

一方、eVTOLの商業化には航空規制の整備が不可欠であり、運航開始までのスケジュールが大きく左右される可能性があります。また、離着陸場や充電インフラの整備が必要となるため、市場の受け入れや実際の運用までには時間がかかることが予想されます。

ジョビー・アビエーションは、eVTOL市場の先駆者として強固な基盤を築いており、新しい都市型モビリティの実現に向けて大きな可能性を秘めています。今後の技術開発と市場環境の整備が進めば、航空業界に革新をもたらす企業となるでしょう。

アーチャー・アビエーション【ACHR】

アーチャー・アビエーションは、ユナイテッド航空と提携し、都市間移動の新たな選択肢としてeVTOLの開発を進めている企業です。

短距離移動に特化した電動垂直離着陸機「Midnight」を開発し、都市部の渋滞緩和や効率的な移動手段の提供を目指しています。特に空港送迎などの用途での導入が計画されており、実用化に向けた準備が進んでいます。また、FAA（米国連邦航空局）の認証プロセスが順調に進行しており、商業運航の実現に向けた大きな進展が期待されています。

しかし、eVTOLの普及には大規模なインフラ投資が必要であり、離着陸場や充電設備の整備が進まなければ実際の運用が難しくなります。また、ジョビー・アビエーションやリリウムなどの競合も開発を加速させており、市場のシェア獲得が今後の課題となります。

アーチャー・アビエーションは、ユナイテッド航空との提携や認証取得の進展を強みに、eVTOLの実用化に向けた確固たる基盤を築いています。都市部の移動手段の革新を目指し、持続可能なエアモビリティの実現に向けた成長が期待される企業です。

米国グロース株に投資する際の5つのポイント

米国株は長期的な成長が期待できる市場ですが、値動きが大きく、短期的には予想外の変動も起こります。

そのため、ただ闇雲に投資するのではなく、冷静な判断と戦略を持つことが大切です。ここでは、米国株投資をする際に意識しておきたい重要な5つのポイントを紹介します。

1. 長期で投資する視点を持つ

グロース株は、短期間で急騰することもあれば、大きく下落することもあります。

しかし、長期的な成長を見込んで投資をするのであれば、短期的な値動きに一喜一憂せず、数年単位で企業の成長を見守る視点が重要になります。

とくにAIやフィンテック、量子コンピュータなどの成長産業は、まだ市場が成熟しておらず、短期的な業績変動が起こりやすいです。

しかし、長期的なビジョンを持つことで、一時的な調整局面でも落ち着いて対応することができます。

2. 未来を見据えた企業に投資する

株価がすでに高い企業に投資するよりも、これから市場を拡大していく企業を見つけることが重要です。

たとえば、現在はまだ利益を出していなくても、今後の技術革新や市場の変化によって大きな成長が見込める企業に投資することで、大きなリターンを狙うことができます。

しかし、成長が期待される企業でも、すべての企業が成功するわけではありません。

そのため、投資する前に「この企業は本当に市場を変革するポテンシャルがあるのか？」を慎重に分析することが重要 です。

3. 分散投資を意識する

グロース株は成長性が高い一方でリスクも大きいため、一つの銘柄に集中投資するのではなく、複数の企業に分散して投資することをおすすめします。

たとえば、AI関連株に投資するとしても、「AIソフトウェア企業」「AIチップ企業」「AIを活用する企業」など、異なる業態の企業を組み合わせるとリスクを抑えやすくなります。

また、成長株だけでなく、安定した配当を出す企業（ディフェンシブ銘柄）を一部組み込むことで、市場全体の下落時にもポートフォリオのバランスを維持できます。

4. 米国市場のトレンドを追う

米国市場は、日本市場と異なり、FRB（連邦準備制度）の金融政策やマクロ経済指標の影響を強く受けるため、市場のトレンドを把握しておくことが重要です。

とくに金利の動向はグロース株に大きな影響を与えます。金利が低いと企業の資金調達がしやすくなり、グロース株にとって追い風になりますが、金利が上がると成長株が売られやすくなる傾向があります。

また、四半期ごとの決算発表も重要なイベントであり、好決算なら株価が急上昇することもあれば、予想を下回ると急落することもあります。そのため、決算のタイミングを意識しながら、戦略的に投資を行うことが大切です。

5. 投資した企業の最新情報を追いかける

グロース株は、企業の成長スピードが速い反面、市場環境や経営方針の変化によって株価が大きく変動することがあります。そのため、一度投資したら放置するのではなく、定期的に決算やニュースをチェックしましょう。

とくに以下の情報は株価に大きく影響を与えるため、継続的にチェックしましょう。

決算発表の内容は、株価の方向性を大きく左右する要因になるため、事前にチェックしておくことで、適切な判断ができます。

企業の成長を見極めながら、必要に応じて買い増しやポートフォリオの調整を行うのが大切です。

米国株に投資する際におすすめの証券会社3選

米国株に投資するなら、取引手数料を安く抑えられる以下3つの証券会社がおすすめです。

• SBI証券
• 楽天証券
• 松井証券

米国株投資におすすめの証券会社として「SBI証券」「楽天証券」「松井証券」の3社を紹介します。それぞれのメリットを比較しながら、自分に合った証券会社を選んでみましょう。

まとめ：これから伸びる米国株に長期投資しよう！

米国株市場では、AI、フィンテック、量子コンピュータ、EV、宇宙開発など、次世代のテクノロジーを牽引する企業が今後の成長を担っていくと考えられます。

とくに社会にイノベーションを起こすような企業は、新たな市場を創造し、競争優位性を確立しながら持続的な成長を続ける可能性があります。

ただし、グロース株は短期的に大きく上下することもあるため、長期的な視点を持ち、企業の成長性をしっかりと見極めることが重要です。

投資する際は、分散投資を意識しつつ、最新の企業情報や市場のトレンドを追いかけることが成功のカギとなります。これからの成長株を見つけ、長期的な視点で資産形成を進めていきましょう。

※本記事に掲載している情報は当サイトの見解です。最終的な投資判断は自己責任でお願いいたします。