インゼルサラブレッドクラブの評判は？入会方法や会費も紹介｜一口馬主クラブ評価

インゼルサラブレッドクラブは、2021年からスタートした新進気鋭の一口クラブです。今回はインゼルサラブレッドクラブの評価や入会方法、会費などをまとめて紹介するので、入会を検討している方はぜひ参考にしてください。

インゼルサラブレッドクラブの評価

総合評価：

募集馬の質
所属馬の成績
費用面
出資しやすさ
サービス充実度

インゼルサラブレッドクラブを評価したポイントは次のとおりです。

生産牧場	ノーザンファーム 社台ファーム クールモアスタッドなど
重賞馬	なし
募集総額	1,500万円～1億2,500万円
一口価格 （500口募集）	3万円～300万円
入会費・月会費	入会費：11,000円 月会費：1,980円～2,980円
入会方法	・募集時にWebサイトから申し込み ・抽選で出資確定すると入会が可能
出資難易度	・人気馬に出資する場合は難しい ・抽選なしで出資できる馬もいる
実績制度	なし
サービス	祝賀会・優勝賞品・パーティーなど

インゼルは質の良い馬を多数ラインナップしていますが、新しいクラブなので重賞馬はまだ出ていません。しかし、初年度の勝ち上がり率は4割を超えており、これからに期待できます。

サービス面についても、レポートや動画、写真の更新頻度は少なく、募集馬見学ツアーもありません。ただ新興クラブなので改善される可能性はあります。

インゼルサラブレッドクラブの魅力

インゼルではノーザンファームや社台ファーム、クールモアなど名門牧場の馬を中心にラインナップしています。

安く出資できる馬もある程度揃っているので「高すぎて出資できない」と困ることもないでしょう。

預託調教師や依頼騎手のレベルが高いのも嬉しいポイント。

インゼルサラブレッドクラブの懸念点

インゼルは2021年に設立されたばかりの新興クラブなので、実績はほぼありません。重賞馬が出ていないのに抽選倍率は高く、希望の馬に出資できないことも多々あります。

またシステムエラーやサーバーダウンなどのトラブル発生も多く、サービスの充実度はまだまだ低いといえます。

インゼルサラブレッドクラブの評判

インゼルサラブレッドクラブの評判をSNSで調べてみました。

期待値の高いクラブということもあり、初年度は大きな注目を集めたインゼルですが、2023年以降は成績が振るわず悪い評判が目立っています。

とくに2023年夏は3歳未勝利が続々と引退を始める時期ということもあり、退会を検討している方も多いようです。インゼルは地方馬主資格を持っていないので、地方への転厩もなく未勝利馬はサラオク行きとなります。

一方、馬のラインナップが良いのは事実なので「今後に期待している」という声も多々ありました。

インゼルは「武豊騎手で凱旋門賞を取る」という明確なコンセプトを打ち出しているので、同じ夢を追いたい方にはマッチするクラブといえるでしょう。

インゼルサラブレッドクラブの概要

インゼルサラブレッドクラブは、キーファーズサロンの松島オーナーが立ち上げた一口クラブです。キーファーズサロンといえば、ダービーを優勝したドウデュースが記憶に新しいのではないでしょうか。

キーファーズと同様、インゼルもグレーと白の市松模様の勝負服です。ほぼ同じに見えるのですが、袖の部分に若干の違いがあるそうです。

インゼルサラブレッドクラブの特徴

インゼルサラブレッドクラブには主に次のような特徴があります。

それぞれ詳しく解説します。

欧州型血統の馬が多い

インゼルは凱旋門賞を目指しているということもあり、欧州型血統の馬が多くを占めています。クールモアスタッドの馬をはじめ、他の生産牧場の馬もヨーロッパ血統が多い印象です。

欧州型血統の馬の傾向として、スピード＆瞬発力よりも持久力＆パワーに特化しています。

そのため瞬発力を求められる日本の馬場とは合いにくい傾向にあるのですが、活躍馬が多く出ているのも事実です。

インゼルではありませんが、欧州型血統の活躍馬（牝系が欧州血統）にはリスグラシュー、フィエールマン、ワールドプレミア、サリオス、ジェンティルドンナなど錚々たる面子が並びます。

もちろん日本型や米国型の馬も揃っているものの、全体的に欧州型血統の馬が多いことはインゼルの大きな特徴です。

インゼンルファンファンド（IFF）を楽しめる

インゼルには「インゼルファンファンド（Insel Fun Fund＝IFF）」と呼ばれる独自の出資方法があります。

IFFでは、募集馬全頭の募集価格の5%を合計した金額がパッケージ化されており、2,500口として出資するシステムです。

例えば2022年度のIFFでは、募集馬全20頭が一口16,480円（税込）で募集されました。

2,500口なので勝利したときの配当金は少ないのですが、その世代全ての馬に気軽に出資できる点がメリットです。

預託調教師・依頼騎手がハイレベル

インゼルでは基本的にリーディング上位の預託調教師を手配しています。募集頭数も20頭と少なめであることから、ほぼ全ての馬がハイレベルな調教師の元に預託されています。

またジョッキーは武豊騎手をはじめ、ベテラン騎手や中堅騎手、期待の新人騎手などに依頼することが多いようです。

もちろん馬の素質も必要ですが、それを引き出す調教師や騎手のレベルも同じくらい大切です。

預託調教師や依頼騎手に関して、インゼルは安心できるクラブといえるでしょう。

インゼルサラブレッドクラブの入会方法・募集スケジュール

インゼルサラブレッドクラブに入会するためには、1頭以上の馬に出資する必要があります。ここではインゼルの入会方法と募集時期について詳しく解説します。

入会方法

インゼルに新規入会したい方は、募集時期の際に入会手続きを行いましょう。募集されていない時期は入会手続きができません。

入会方法は次のとおりです。

先述した通り、インゼルの募集馬は抽選になることが多く、1頭も当選しないことがあります。当選がゼロだった場合、インゼルへの入会はできません。

募集時期

2023年度のインゼルの募集スケジュールは次のとおりです。

時期	内容
9月1日	募集馬リスト発表
9月22日	募集価格発表・カタログ公開
9月1日～10月6日	先行入会受付
10月2日～10月15日	先行募集受付
10月20日	抽選結果発表
10月27日～翌年7月末	通常募集受付

毎年9月頃から先行入会受付が始まり、10月から先行募集受付期間に入ります。先行募集で満口にならなかった馬のみ、10月末からの通常募集で応募できます。

新規入会する方は、9月1日から始まる先行入会受付の段階で先に本人確認を済ませておくと、出資までスムーズに進みます。

インゼルサラブレッドクラブの入会費・月会費

インゼルサラブレッドクラブの入会費・月会費は次のとおりです。

項目	金額
入会費	・ホワイト、シルバー、プレミアム会員：11,000円 ・Insel Fun Fund会員：3,300円
月会費	・プレミアム会員（10口以上保有）：2,980円 ・シルバー会員（5口以上保有）：2,480円 ・ホワイト会員（5口未満保有）：1,980円 ・Insel Fun Fundのみを保有する会員：800円（年間払い）

入会費は通常出資で11,000円、Insel Fun Fundのみに出資する場合は3,300円です。

月会費は保有口数によって変動する仕様です。他のクラブは4口以上の保有で3,000円程度の会費を取られることが多いので、月会費は良心的な設定といえますね。

参照元：FAQ | INSEL THOROUGHBRED CLUB

インゼルサラブレッドクラブのクラブサービス

インゼルサラブレッドクラブで提供されているクラブサービスは次のとおりです。

基本的には他のクラブで受けられるサービスと変わりませんが、マツシマHD飲食ご優待はインゼルならではの特典ですね。

インゼルはSNSアカウントも運営しており、X（ツイッター）では出走情報、Instagramではレース写真がそれぞれ更新されています。

なお、IFF会員が受けられるサービスは「愛馬レポートの閲覧」と「ゴール前優勝写真のダウンロード」のみなので注意しておきましょう。

参照元：クラブライフの楽しみ方 | INSEL THOROUGHBRED CLUB

インゼルサラブレッドクラブが向いている人

インゼルサラブレッドクラブが向いている人は次のとおりです。

インゼルの強みはノーザン社台やクールモアの馬を多数ラインナップしている点です。なので名門牧場の馬に出資したい方におすすめです。

またインゼルは「武豊騎手と凱旋門賞を勝つ」という明確な理念を打ち出しています。理念に共感し、一緒に夢を追いかけたい方も楽しめるでしょう。

IFFの制度があるので、幅広く出資して愛馬の応援を楽しみたい方もインゼルが向いています。

まとめ：インゼルは今後に期待できる一口馬主クラブ

インゼルサラブレッドクラブの評判や入会方法、会費などについて解説しました。

インゼルは主に欧州型血統の馬を取り揃えており、凱旋門賞の勝利を目指しています。まだ2年目のクラブということもあり、重賞馬は出ていません。

しかし、馬の質や預託調教師のレベルは非常に高いため、これからに期待できるクラブといえるでしょう。

新規入会の際は抽選に通る必要があります。毎年数頭ほどの余りが出ているので、入会の難易度は高くありません。

ぜひ本記事で紹介した内容を参考に、インゼルへの入会を検討してみてください！